<引用元:FOXニュース 2018.10.13>アリス・ジョンソン氏による論説
私は非暴力薬物犯罪で終身刑となり、約22年間の服役後、6月6日に自由の身で刑務所を出ました。トランプ大統領が私の刑を、これまでの服役期間にまで減刑すると決定してくれたおかげです。今週大統領が、私のような非暴力の服役者の早期釈放をまた検討していると語ったのを聞き、私は感激しました。
トランプ大統領は9日、記者たちにこう話しました。
「アリス・ジョンソンは本当に素晴らしい人だ。私はアリス・ジョンソンのような人たちをたくさん見つけたいと思う。またそのような状況にある人が大勢いる。我々はそうした状況を積極的に探している」それから大統領は、続けて私のことに触れながらこう話しました。
「彼女のことに大いに注目してきたが、彼女はその状況にとって実にふさわしい広報役だ。多くの人を代理している。そうした人たちがたくさんいて、残念なことに、何年も何年も収監されている。理不尽だ」トランプ大統領のそうした優しい言葉、私を刑務所から解放してくれたこと、そして今私のようなたくさんの人たちを解放することを検討してくれていることに、感謝したい気持ちです。
(略)
オバマ大統領は任期が終わりに近づくと、他の非暴力犯罪者を何百人も釈放し始めました。ですから私は自分も釈放されると確信するようになりました。刑務所長、看守長、ケースマネージャー、そして職業訓練講師は全員、私が減刑を受けることを推薦してくれました。
残念ながら私は取り残されました。オバマ大統領は私に新しい人生を始めるチャンスを与えることなく、任期を終えました。だから私は希望を1人の男に託すのは間違いだと知りました。その希望が死ぬ時、全ての希望が死なざるを得ないと思うからです。
恩赦局から断りの手紙を受け取った時、ひどく落ち込みました。説明はなかったので、私の希望が拒否された理由は分かりません。しかしその決定にとても失望させられました。
私の嘆願は減刑のための基準を全て満たしていました。刑務所で更生した私が、釈放されたら社会に貢献するだろうということは、誰の目にも明らかだろうと感じていました。しかしオバマ大統領が去り、トランプ大統領が就任して、私は再び希望を捨てるよう言われました。
私は捨てませんでした。
私は1人で戦い続けました。というのも、心は変わるものだと分かっているし、政権にどれほど権限があるとしても、テーブルに着いて妥協点を見出すことができるか話し合うことに前向きでなければならないからです。
幸いなことに、トランプ大統領の下で働くジャレッド・クシュナーとその他の人たちが、減刑と刑事司法改革の推進のために尽力してくれました。彼らは過ちを犯す人全員が、必ずしもその間違いのために、残りの人生を定められるべきではないのだと理解しています。希望は重要ですが、有意義な変化とならなければならないのだと知っています。
トランプ大統領が私を減刑してから、私が釈放されて道を走っている動画をたくさんの人が見たと私に話しました。そこで私は喜び祝い、泣き叫び、可能な限りしっかりと家族を抱きしめたのでした。彼らが見られなかったのは、私がその日から止まらずに走り続けてきたことです。
私は今もまだ走り、今もまだ戦っています。それは自分のためではなく、オバマ大統領が去ってからも刑務所の中に取り残された、(減刑を)受けるに値する他のみんなのためです。
私は刑務所を悲惨なまま放っておきませんでした。私はアメリカを愛しており、アメリカ人に本来備わっている善良さと、贖罪の可能性を信じています。
今トランプ大統領が、ただ話を聞いてもらえる人を必要とする何千人もの人たちに、2度目のチャンスを与えることで、その機会を利用してこれまでのどの大統領よりも前進するなら、歴史的な偉業を成し遂げることができます。
憲法が大統領にのみ与えている力があり、暴力に関係のない犯罪で過度に長い刑期を与えられた人たちに、情けをかけて正当な裁きを下すことができます。自由になる資格のある人たちは、長い間自分たちの過ちを認識しており、刑務所で過ごした期間に更生している人たちです。
トランプ大統領が私にしてくれたことを私は決して忘れません。大統領は私の人生を変え、可能性を十分に発揮する機会を与えてくれましたが、今度はさらに数千人に同じことをする機会があります。
刑事司法改革は左でも右でもない問題だということを、両党の人たちは理解するようになりました。私たちは、適切な場合は犯罪者を投獄できますし、そうしなければなりません。しかし、贖罪と更生の余地もあるのだということも認識すべきです。
アリス・ジョンソンさんは非暴力薬物犯罪のために約22年の刑期を務めた後、トランプ大統領によって釈放された。
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