<引用元:デイリー・コーラー 2024.3.8>
ドナルド・トランプ前大統領の再選を目指す選挙陣営は、重要な激戦州の黒人男性有権者をターゲットとした取り組みを強化しつつある、とワシントン・ポストが報じた。
前大統領は黒人有権者に対して、ジョー・バイデン大統領が支持を失う中、支持を増やしていることが世論調査で判明している。トランプ陣営は支持拡大のために、銃を保有して頻繁に教会に通う黒人男性に重点を置くだろう、と私的なコメントとして匿名を条件にアドバイザーが同紙に語った。
トランプは、共和党サウスカロライナのティム・スコット上院議員やベン・カールソン元住宅都市開発省長官といった黒人男性を副大統領として検討している、とトランプと話したことのある人物は同紙に語った。また陣営は報道によると、バイデンに投票するのではなく逆に家にいるように、有権者を説得しようと試みるかもしれない。
(略)
バイデンの政策で「個人的に助かった」と考えている黒人有権者は、わずか21パーセントで、それに対して23パーセントがトランプについて同様の回答をしたことが、ニューヨーク・タイムズ・シエナ・カレッジの世論調査でわかった。
エディソン・リサーチの出口調査によると、バイデンは2020年に黒人票の87パーセントを獲得したが、トランプは12パーセントだった。クイニピアック大学の2月の世論調査によると、この層に対する大統領のリードは、79パーセントに低下し、トランプは19パーセントに上昇した。
「我々が黒人の票を勝ち取るとはだれも思っていません。しかしあと10パーセント獲得したら、選挙は終わりです」とトランプのアドバイザーは同紙に語った。
2月に発表されたギャラップの世論調査によると、民主党はバイデン政権下で黒人の支持を20パーセント近く失っている。非ヒスパニックの黒人成人について、民主党は共和党に対して47パーセントのリードだったが、1999年以降で最低の数字だ。
「これがドナルド・トランプの勝利への道の一つです。こういうわけで、彼はとても果敢に挑戦しています。黒人有権者の約32パーセントが、冷笑的で、失望し、ほとんど苦痛を感じており、その有権者は民主党も共和党も好きではありません。両方から見捨てられ、制度から見捨てられたと感じています。そしてそれが、彼らに訴える『制度は壊れている』というドナルド・トランプのメッセージの1つです」と、分析会社HITストラテジーのテレンス・ウッドベリーCEOは同紙に述べた。
トランプ陣営は、本紙からのコメントの要求に対して、即座に回答しなかった。