<引用元:デイリー・シグナル 2024.7.16>
(ミルウォーキー)元シークレットサービスのダン・ボンジーノは16日、13日の午後ペンシルベニア州の政治集会で起きた、ドナルド・トランプ前大統領に対する暗殺未遂事件での警備失敗について、自身の元雇用主を強く非難した。
現在全国放送のラジオトーク番組の司会者であるボンジーノは16日、ミルウォーキーの共和党全国大会で本紙と会談し、銃撃事件を受けてシークレットサービスは「集団辞職」すべきだと訴えた。
当局は、銃撃犯である20歳のトーマス・マシュー・クルックスを銃で殺害した。その時クルックスは、近くのトランプを銃撃した建物の屋根で横になっていた。銃弾の1発が前大統領の耳をかすめ、トランプは出血した。
ボンジーノは特に、銃撃が行われる26分前にこそこそする銃撃犯に当局が気付いていたことを指摘した。
「なぜトランプはステージに上がることを許されたのでしょうか?」と彼は大げさな口調で尋ねた。
またボンジーノは、銃撃犯が横たわっていた約120メートル離れた工場の屋根に、屋根の傾斜を理由に対スナイパーチームを配置していなかった、と述べたシークレットサービスのキンバリー・チートル長官の主張を疑問視した。
「銃撃犯にとって屋根の傾斜は全く問題なかったようでした」とボンジーノは大声で述べ、銃撃犯から死角になるように屋根の端に選挙バナーのような簡単なものでも設置することもできただろうと示唆し、シークレットサービスは犯人に「完全に見通しがきく状態」を与えてしまったと指摘した。
「ここで起きたことに対して、関係者に刑事事件として捜査が行われるべきです」と、このトーク番組司会者・ポッドキャスターは述べた。
FBIに銃撃事件の捜査を安心して任せられるかという質問を受けると、彼は笑ってこう答えた。「それはアルコール依存症の人に、ホセ・クエルボを信頼するかと質問するようなものです。いいえ、私は全く安心して任せられません。彼らには私が間違っていると証明してほしいものです。私は現実主義者でもあります。またFBIにはまともな人もいるとわかっています。彼らと働いたこともあります」
ボンジーノは続けた。「今の上層部は酷いものです。そして私が懸念していることは・・・重大なもの―それが何なのかはわかりませんが―を見つけ出す一般の善良な捜査員が大勢いたとしても、私は裏付けが取れないものは出しません。私はクリストファー・レイ(FBI長官)が国民に真実を伝えるとは信じていません。単に信じられないのです」
ボンジーノは、もし銃撃犯が「マムズ・フォー・リバティ」の帽子を被っていたら、「本当に今頃は様々な記事が出ていたでしょう」と冗談を言った。
「犯人の親は矯正労働収容所にいたでしょう」と彼はクルックスについて述べた。
「私が間違っていると証明してほしいものです」と彼は再び述べ、「私は裏付けの取れないことは言いません。隠ぺいしているという証拠を見るまでは、意見を控えますが、彼らの実績は・・・というか我々は正直でいられるでしょうか?ひどいものから凶悪なものまであるのです」と続けた。
銃撃犯は単独犯だと思うかという質問に、ボンジーノは、確証なしに推測することを断ったが、20歳の犯人にソーシャルメディアのプロファイルがないとされていることを指摘した。
「それは奇妙だと思います。しかし内部の犯行だとは思えません。その計画を目にしたであろう人は大勢います。情報漏洩する人はいつもいます・・・ですが私は何事も軽視はしません。『スパイゲート』やロシア共謀疑惑後、私が逆のことをして、『えっ、そんなことは起きなかった』とまで言うのも無責任でしょう」と彼は述べた。