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トランプのトランスジェンダー政策撤回案は、悩める多くにとっての朗報

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<引用元:デイリー・シグナル 2018.10.23>ウォルト・ヘイヤー氏による解説

ウォルト・ヘイヤー氏

大統領閣下、男性と女性を再び偉大にするための行動をありがとう。

この数年、生物学上の女性は学校のトイレやスポーツで権利を侵害されてきた。前政権がタイトルIX(9)の反性差別条項に、自称の「ジェンダー・アイデンティティー(性同一性)」を含めると再解釈することを決めてから、国民の間で混乱が起きていた。

それも間もなくトランプ政権で終わりを迎えるかもしれない。

保険福祉省は、オバマ政権の取り組みを無効にして、タイトルIX公民権法の下での「性」の法的定義を作者の意図していたもの、つまり不変の生物学上の現実に根差した性に戻そうという覚書を起草していた。ニューヨーク・タイムズによると、覚書は昨年春に起草され、それ以降広まっていた。

タイトルIXでは、政府の経済支援を受ける教育活動での性差別が禁止されており、学校は政府によるタイトルIXの解釈に従わなければならず、さもなければ国からの支援を失う恐れがあるということだ。

オバマ政権が「性」という語に「ジェンダー・アイデンティティー」が含まれると発表した時、多くの学校では、ジェンダー・アイデンティティーをトイレ利用、スポーツ・チーム参加などを決める基準として扱わなければならないと感じた。その結果、「トランスジェンダーのスポーツ選手が高校の女子スポーツ界を独占」といった見出しが出ることになった。

覚書では、「出生時や出生以前に確認できる生物学的特徴に基づいた、男性または女性としての個人の状態」と連邦法に適用されているような形で、「性(sex)」の定義案を詳細に説明している。定義案には、オバマ政権で示されたような「ジェンダーの選択」という選択肢は含まれない。

これは単純に現実への回帰だ。ジェンダー・アイデンティティーが時間と共に変わり得る社会的構成概念である一方、性(sex)は不変の生物学上の現実だ。2つの用語は互いに置き換え可能ではない。タイトルIXの作者は生物学的性別を意図していたのであり、ジェンダー・アイデンティティーを意図していたのではない。

オバマ政権がその2つを一緒にしてしまったことは、単に法的に問題のあることであるだけでなく、トランスジェンダー思想をさらに主流へと押し上げた。それが残念であるのは、トランスジェンダー思想が、悩みを抱えて助けを必要としている人たちに現実の有害な影響を及ぼすためだ。

人が生物学的事実に何の根拠もない思想の中で生活しようとすれば、結果は明白だ。

私は知っている。というのも8年間トランスジェンダーとして生活したからだ。

今になって―もう遅すぎるが―、ジェンダーごっこが有害なものだと気づいたトランスジェンダーの人たちから、私は何百もの後悔の手紙をもらった。後悔している人たちはジェンダー変更を「人生最大の間違い」と呼んでいる。今は亡きトランスジェンダーの映画女優、アレクシス・アークエットは、自身の性転換を「でたらめ」と呼んだ。性別を本当に変えることができる人は誰もいないからだ。

長年別の性別を模倣することの不幸な結末について、私に個人的に手紙を書いてくれた人がとてもたくさんいて、生活が不必要に引き裂かれたことや、自殺を考えたことを伝えている。私はそういったメールを「Trans Life Survivors」という本にまとめたが、そこでは行き詰まった人たちに、他の要因や治療を考慮することなく永続的な手術を受けるよう勧め、強力なホルモンを摂取するよう勧めたことによる犠牲者が示されている。

先週末、毎朝やっているようにメールを開くと、生物学を無視して無鉄砲にトランスジェンダー思想に入り込んだ人からのメッセージが届いていた。今この人物は次の通り、そこから抜け出したいと思っている。

「私は今40歳で、手術して男性から女性になったトランスジェンダーです。それで簡単に言うと、今の人生はとても惨めです。あなたをYouTubeでフォローしていて・・・あなたの見解に全く同意しています!私は人生と自分がしたことに途方に暮れてしまっています。『サバイバー』と呼ぶものについて見たり読んだりするのは刺激になります!」

長年「その生活をした」後で、今になって元の性別に戻したいと考えているトランスジェンダーはたくさんいる。多くの人が私に、自分たちが性的虐待を受け、レイプされ、あるいは若い時に―あるケースでは幼児の頃―いたずらされたと報告している。

十代の少女は逃避として性転換に群がっている。ジェンダー専門家に性別違和と診断されたある15歳の少女は、父親に性的虐待を受けたために「自分の過去を消去」したいのだと母親に説明した。

別の事例では、14歳の少女はこう告白した。「私は小さくて弱いことを恐れることから逃避しようとして、トランスジェンダーになることを利用しました。自分を男性だと示せばもっと安心できると思いました」

別の少女の母親は、娘は19歳の時にレイプされてから、必死で「自分が外見上も性的にも、女性であることに関係するものを全て取り除こうとしている」と書いた。

このような悩みから多くの人が性転換に駆り立てられている。我々は社会として率直にこう考える必要がある。性転換は、過去の性的虐待と不安感に対する効果的で長期的な治療であるのか?

そうでないことは明白だ。

もう一人のトランスジェンダー・サバイバーであるビリーは、11歳の時に夏の水泳キャンプでダイビングのコーチから性的虐待を受けた。ビリーの説明によると、彼は虐待の後、自分の性器を嫌悪するようになり女性になりたいと思うようになった。虐待はそのようなことを引き起こすことがある。

子供の時に虐待された多くの人と同じように、ビリーは「ジェンダー専門家」によって性別違和と診断され、性ホルモンを投与され性別適合手術を受けた。彼は後悔が始まるまでは、完全にトランスジェンダー女性として生活した。

今彼は元の男性の性別に戻り、結婚している。生物学的に真正の生活を送ることを選んだ、真のトランスジェンダー生活サバイバーだ。

トランスジェンダー思想はもう1人の友人の人生を台無しにした。男性として生まれ今はトランスジェンダー女性として生活している。性別違和と診断されてから、優れた職業のおかげで金銭的にも男性から女性への転換ができた。だが性転換に対する後悔が始まり、今は元の性別に戻りたがっている。

このルックスが良く、背が高く、スマートで、知的なトランスジェンダーも、子供の時に性的虐待を受けていた。

性的虐待の過去を示してジェンダー・セラピストにそれを伝えても、セラピストはそれを無視するのだと私に語る人が余りにも多い。相談者が性別を変更したいと望んでいれば、セラピストは無条件で彼らに賛同してその方向で支援するだろう。

元トランスジェンダーとして、またトランスジェンダー思想によってもたらされた肉体的・感情的に悲惨な話を日々聞かされている者として、自己選択の選択肢をつけない、不変の生物学に根差した国による性の定義に期待している。

科学は全く明確だ。性は時間と共に変わることはない。ホルモンと手術によっても、だ。またそれは良いことだ。

(ウォルト・ヘイヤー氏は著作者、講演者。へイヤー氏は、自身のウェブサイトであるSexChangeRegret.comと、ブログのWaltHeyer.comを通して、性転換を後悔する人や結果として被った悲劇的な結果について、国民意識を高める活動を行っている)

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