一般記事

ヒラリーのメール問題に対するFBI捜査に新たな複数の疑問符

投稿日:2017年12月15日

ヒラリー・クリントン元国務長官が個人のメールサーバーを使用していた問題に対するFBIの捜査に、複数の新たな疑問点が浮上している。捜査当局幹部の政治的中立性に関わる重大な問題だ。

FOXニュースは、上院国土安全保障委員会の委員長であるロン・ジョンソン上院議員が、14日にFBI長官に向けて送った手紙から、2つの疑惑を報道している。いずれもジェームズ・コミーFBI元長官が2016年の7月に、ヒラリー氏が起訴に当たらないと発表した際の声明の草案に関するものだ。

1つは今回初めて明らかになったと思われる内容。初期の草案でコミー氏は、「敵対的な行為者」がヒラリー長官(当時)のメールアカウントにアクセスしていた「可能性がかなり高い」と書いていた。ところがその後、「可能性がある」という控えめな表現に書き換えられた。

もう1つは、既に他の報道でも明らかになっていたことだが、当初ヒラリー氏に「重大な過失がある」としていたものが、のちに「極めて不注意」と書き換えられたというものだ。この修正で重要な点は、法的に重大な差異があるということだ。

ジョンソン議員は、手紙の中で最初の草案は「犯罪性の認定」と読み取れると述べている。

また上述した以外にも、機密情報が「莫大な量」であったことへの言及も、最終的な声明からは削除されていた。

そしてもう1つ重要な問題がある。

当時FBIで防諜局の副部長代理を務めていたピーター・ストラック氏が、トランプ大統領に対する極めて強い悪意を持ったメールを、不倫相手とやり取りしていたことが最近明らかになった。声明文草案の「重大な過失がある」を「極めて不注意」に書き換えたのは、そのストラック氏だったのだ。

ストラック氏は、不倫相手であったFBI弁護士のページ氏に送ったメールで、トランプ氏のことを「忌まわしい人間」「ばか野郎」などと呼んでいた。

ワシントン・フリービーコンの記事によれば、ストラック氏はあるメールの中で、「ヒラリーについて話すのに追跡を受けないようにするため」別の電話を使用することについて言及していたことが問題視されている。しかもそのメールがやり取りされたのは、ストラック氏がヒラリー氏の側近のフーマ・アベディン氏とシェリル・ミルズ氏をメール疑惑捜査のために聴取する数日前のことだった。

司法省の監察官は、ヒラリー氏のメール捜査に対する司法省の対処について調査中であり、ストラック氏の問題のメールもその中で見つかったものだとされている。

コミー氏がヒラリー氏本人の聴取も終わっていない時点で、不起訴の結論を出していたことが明らかになったのは8月のことだった。

-一般記事
-, ,

関連記事

トランプ陣営に対するFBIの2人目のスパイか?:ロジャー・ストーンが主張

今年5月、FBIの「スパイ」が2016年の大統領選挙中にドナルド・トランプ選挙陣営に接触していたという事実が明るみに出て、米国では大きな話題となった(参考記事:「トランプ陣営に潜入?FBI情報提供者の …

米下院情報委員会がFISAメモ公開、次の捜査対象は国務省

米下院情報委員会は、議論の的になっていたニューネス委員長による、いわゆるFISAメモを公開した。民主党はトランプ大統領をロシア疑惑の捜査から守るためのものだとして、公開に反対していた。同委員会は今回を …

元米連邦検事、司法省監察官が「大掛かりな」FISA乱用報告書を出すと予想

<引用元:ワシントン・エグザミナー 2019.8.20> 外国情報監視法(FISA)乱用疑惑に関する司法省監察長官の報告書は、複数の起訴勧告を含む「容赦のない」ものとなるだろう、と元米国連邦検事のガイ …

トランプのジェームズ・コミー解任に対する簡単な説明

<引用元:ブライトバート・ニュース 2017.5.9> コミーFBI長官の解任は、民主党と共和党の両方によって長い時間をかけて要請されたものだ。

FBI:マイケル・フリン前国家安全保障担当補佐官に対する起訴はない

<引用元:ブライトバート 2017.2.17> 金曜日、当局の職員はCNNに、「新たな情報がない限り」マイケル・フリン前国家安全保障担当補佐官がロシアのセルゲイ・キスリャク大使と交わした電話について起 …

アーカイブ

@JpWelovetrump