<引用元:デイリー・コーラー 2021.9.22>
ドナルド・トランプ前大統領は9月21日、機密である税務書類が不正使用されたとして、ニューヨーク・タイムズ(NYT)と姪のメアリー・トランプに対して1億ドルの訴訟を起こした。
ニューヨーク最高裁判所に提出された訴訟では、ニューヨーク・タイムズ記者のスーザン・クレイグ、デイビッド・バーストウ、そしてラッセル・ベットナーが、2018年に取り組んだ記事のために、強引にメアリー・トランプに前大統領の税務書類を見せるようにしむけたとしている、とAP通信が報じた。
訴状では、「被告の行為の厚かましさは軽視できない」、「ニューヨーク・タイムズのジャーナリストグループは、ドナルド・J・トランプの機密の納税記録を入手しようという大規模な運動の最中に、執拗に姪のメアリー・L・トランプを追及し、メアリーを説得してその弁護士事務所の記録をひそかに持ち出させ、同紙に引き渡させた」としている。
トランプの訴状では、記者らはその件について連絡するためにプリペイド式携帯電話を使用しており、メアリー・トランプに情報源として匿名で扱うと申し出ていたので、自分たちの行為が違法であることを理解していたとしている。
メアリー・トランプは「個人的な復讐心という動機があった」ために、違法とされる書類提供に加わった、と訴状はしている。メアリーは、おじとの関係を強調した2020年の書籍の中で、NYTの匿名情報源であることを認めた。
2018年のNYTの記事は、同紙も機密だと認めたトランプの納税記録から、トランプが幼少の頃からの累計で父の財産から約4億1300万ドルを受け取ったことが明らかだと主張した。
記事は2018年10月に発表されていたが、その後数週間も前大統領納税記録についての他の記事が報じられた。
「ドナルド・トランプの納税についての本紙記事は、最優先される公共の利益を持ったテーマについて細部まで報道することで、国民に情報提供するのに役立った」、「この訴訟は独立した報道機関の口を封じようとする試みであり、我々は総力を挙げて対抗するつもりだ」とNYTは21日夜の声明で述べた。
メアリー・トランプは、おじは「負け犬」であり、「自暴自棄」の行動を取っている、とNBCニュースに対する声明で述べた。
(以下略)