<引用元:ニューヨーク・ポスト 2021.9.8>
先月カブールの国際空港の外で起きたISISの自爆攻撃で海兵隊員の息子を殺された、カリフォルニアのゴールドスター(戦没者遺族)の母は、ドナルド・トランプ前大統領を息子の葬儀に招待し、前大統領が参加できたら「非常に光栄なこと」だとフェイスブックに書いた。
シャナ・チャペルの息子カリーム・ニコウイは、8月26日にハミッド・カルザイ国際空港のアビーゲートでの爆発で殺された13人の兵士―うち11人が海兵隊員―の中の1人だった。チャペルは9月2日に自身のフェイスブックページでトランプに呼びかけ、「私の素晴らしい息子のカリーム・ニコウイ上等兵を埋葬する場に、大統領(トランプ氏のことです)が何とか出席してくれたら嬉しいのですが」と書いた。
「本当のアメリカ合衆国大統領、トランプ大統領にお会いできたら実に光栄なことでしょう。あなたのことが大好きですし、アメリカもあなたを愛しています」と彼女は続けた。
トランプはレイバー・デーに自身のセーブアメリカPACからのメールの声明で、「ありがとう、シャナ。我々の国はあなたたを愛しており、特にあなたの素晴らしい息子、カリームを愛しています」と答えた。トランプはニコウイの葬儀に参加するかどうかは答えなかった。式は9月18日に予定されている。
カリーム・ニコウイの両親はどちらも、息子が死んだのはバイデン大統領の責任だと述べた。攻撃の翌日にカリームの父、スティーブ・ニコウイは、最高司令官は「息子を見放した」とデイリー・ビーストに述べた。
「彼らは息子を事務員として送り、外のタリバンに安全を提供した」とスティーブ・ニコウイは同ニュースサイトに述べた。
8月30日にチャペルは長文のフェイスブック投稿でバイデンを非難し、こう書いた。「私の顔があなたの頭に刻み込まれていることを知っています!私は昨日あなたの目を真っすぐ見て口論しました」
「私が息子を葬ってから、あなたは再び私に会うでしょう!忘れないでください。私があなたの顔から5インチのところに立って、二度と息子を抱き締めることも、笑い声を聴くこともできなくなったことをあなたに知らせると、あなたは私を遮って自分自身のお涙頂戴話を聞かせようとしたことを。そしては私は『これはあなたの問題ではないのですから、自分のことを話さないでください!!!』とあなたに言わざるを得ませんでした。あなたはそれから、私の気持ちが分かると知って欲しかっただけだと言いましたが、あなたは私の気持ちを分かっておらず、私がどう感じているか知っていると言う権利はないということをあなたに知らせます!」
同じ投稿で、チャペルはバイデンを「弱い人間で裏切者」と呼び、「息子、我々の英雄たちを見捨てた!!!・・・息子が死んだのはあなたのせいだ!!!13人全員の死はあなたのせいだ!!!」と述べた。
トランプはその投稿にも答え、後日の声明でチャペルは「100パーセント正しく、自分が大統領だったら、あなたの素晴らしく美しい息子のカリームは今頃あなたのそばにいただろうし、カブールの空港での悪質な攻撃で亡くなった全員を含め、他の人たちの息子娘たちも同様だっただろう」と書いた。
「850億ドルの装備と共に、市民をまず脱出させるべきだった。危険な状態が去ってから非常に安全に軍を出して。あなたのことを愛しています。カリームのことも」とトランプは続けた。
チャペルが同様のメッセージをインスタグラムに投稿した後、彼女は自分のアカウントが無効にされたと述べた。インスタグラムを所有するフェイスブックは、彼女のアカウントが「誤って削除された」と声明で述べた。
親族が殺されてからバイデンを批判しているのは、ニコウイの家族だけではない。他のゴールドスター・ファミリーも先週、バイデンがデラウェア州のドーバー空軍基地での厳粛な移送式典の間、自分の腕時計を繰り返し確認してから、大統領を非難した。ある父親はその行為を、「これまで見た中で最も失礼なこと」だと述べた。