<引用元:デイリー・コーラー 2021.8.25>
アフガニスタン軍司令官は25日、兵士がタリバンと戦うことができなかった理由は、おもに米国とジョー・バイデン大統領に見捨てられたと感じたからだと述べた。
「アフガン軍が戦意を失ったのは本当だ。だがそれは、米国のパートナーに見捨てられたという感覚が深まったことと、バイデン氏のこの数カ月間の論調と言葉に反映された軽視と不忠のためだ」とアフガニスタンのサミ・サダト将軍は、ニューヨーク・タイムズのコラムで書いた。
「アフガン軍に責任がないわけではない。問題―ひいき、官僚主義―もあったが、我々が最終的に戦うのをやめたのはパートナーがすでにやめていたからだ」と彼は書いた。
サダトは、アフガン軍が3カ月半の間タリバンからヘルマンド州を守ろうと試みたことを説明した。彼は、自身がアシュラフ・ガニ大統領からカブールに呼び出されてから初めて、軍がタリバンに対して制御を失ったと述べた。ガニ大統領は彼をアフガニスタン特別部隊の司令官に任命した。
「だがタリバンはすでに都市に進入していた、もう遅すぎた」と彼は述べた。
サダトは、米国が軍から重要な支援を引き上げ、兵士を何もできないままに放置したと述べた。
「バイデン氏と西側の高官が、発生していた根本的な理由に触れずに崩壊をアフガン軍のせいにするのを見るのはつらい。カブールとワシントンの間の政治的な分断が軍を抑圧し、我々が職務を遂行する能力を制限した」とサダトは述べた。
「米国が長年提供してきた後方戦闘支援を失ったことが、米国とアフガン指導者からの明確な指導の欠如と同様に、我々を活動不能にした」とサダトは述べた。
サダトは「裏切り」の大部分をバイデンのせいにしたが、ドナルド・トランプ前大統領が2020年にタリバンと和平合意を結んだことにもある程度の原因があると述べた。それでもサダトは、自分の兵士たちは戦い続けていたが、バイデンが米軍をアフガニスタンから引き揚げると決定してから初めて、状況が悪化し始めたと述べた。
(以下略)