<引用元:ニューヨーク・ポスト 2021.7.21>
ドナルド・トランプ前大統領は21日、1.2兆ドルの超党派インフラ計画が最初のテスト投票で失敗に終わった後、民主党の3.5兆ドルの予算決議案が上院で可決されないようにするために最大限の努力を払うよう議会共和党に強く訴えた。
「共和党は、和解プロセスによってアメリカを完全に変えようという民主党の取り組みを真剣に受け取らなければならない。民主党は現在、インフラ包括法案に恩赦を含めようとするのと同様に、予算案の和解も郵便投票法案の可決に利用できると示唆している」と第45代大統領は声明で述べた。
「インフラ包括法案は知っての通り、インフラ、橋や道路やトンネルなどにはほとんど関係がないが、協議中の3.5兆ドルよりはるかにコストのかかる劇的な政府の拡大だ。これを実現させてはならない!」とトランプは続けた。
民主党はより大きな予算決議案を和解によって強行通過させる前に、より小さいインフラ法案を上院で可決したいと望んでいる。それには51票しか必要としない。上院は50対50で拮抗しており、カマラ・ハリス副大統領が可否同数を破ることができるため、民主党は協議者が正規の位置にある限り3.5兆ドルの法案を通過させるために共和党の支持を必要としない。
予算案には教育、気候変動、メディケアなどの社会制度のための予算が含まれる。進歩主義者と移民活動家は、不法移民に市民権獲得の道を提示する文言が最終的な法案に含まれることも期待している。
トランプは声明で次のように述べてその見通しについての警鐘を鳴らした。「インフラ包括法案に恩赦が含まれるなら、南部国境でかつて見たことのないような流入が起こるだろう。それは『今アメリカに来てください。すぐに市民になれますから』というメッセージになる」
「不法外国人に恩赦を与えるなら、すでに最大の国境大惨事とみなされている歴史上で、最も深刻な悪夢を越えた大惨事の結果となるだろう。どんな国もこのような代償を払うことはできない。破滅につながる!」と前大統領は続けた。
トランプは、民主党が予算案に郵便投票を拡大する文言を追加しようとする恐れがあるとも警告した。昨年の大統領選挙で大きな争点となったことだ。
「全国的な郵便投票を定めようとする取り組みは、我々の国にとっても保守主義にとっても最悪の事態となるだろう。高い地位に選出される共和党はいなくなる。すべての共和党がこれに対抗し、民主党が和解を利用できないようにするために必要なことであるなら民主党に定足数を与えないよう強く求める」とトランプは述べた。
トランプは、リンゼー・グラム上院議員の意見に賛成を表明した。同議員は18日、共和党議員はテキサス州の民主党議員の例に倣って、予算決議案が進展できないように町を出るべきだと述べた。
「共和党は国のために、またそれより重要性ははるかに低いが共和党のためにも反対しなければならない!」とトランプは結論付けた。
(以下略)