<引用元:ワシントン・エグザミナー 2021.5.6>ポール・ベダード氏によるワシントン・シークレット論説
マーク・モーガンは30年にわたり米国での移民法執行で重要な役割を果たしてきた。
FBIにも務め、バラク・オバマ前大統領の下では米国国境警備局長、ドナルド・トランプ前大統領の下では米国移民税関捜査局、それから税関国境警備局を管理した。
ジョー・バイデン大統領の下で国境と主要都市で起きていることを見て、法執行機関で30年の経験を持つベテランはこのように悪い状況は見たことがないと述べた。
今、ヘリテージ財団と共に、また他の何人かのトランプ政権での主要移民管理当局者も含めて、モーガンは自身がいた政府機関をバイデンが無力化し、基本的に何百万人もの不法移民に恩赦を与えていると懸念している。
バイデンのオープンボーダーチームが4月の国外退去を過去最低にまで削減したという新たな報告に対して、「私は30年以上連邦政府法執行機関にいたが、法執行機関が自由に法の原則を守れないようにするためにそれほどまで大胆な取り組みを行うのを、バイデン政権になって初めて目にした」とモーガンは述べた。
バイデンは、テロリストの疑いのある人物、凶悪犯、そして選挙後に米国へと越境してきた少数の不法移民を含む少人数のグループに対して、強制送還できる人を制限してきた。そのため基本的に1300万人が放免されている。
「DHSが出した新ガイダンスのために、ICEは米国の不法移民の90パーセントを強制送還することが事実上不可能になった」とモーガンは述べた。
「バイデン大統領と(アレハンドロ)マヨルカス(国土安全保障)長官の目から見れば、ICEが送還すべき不法外国人は潜在的なテロリストとスパイか有罪判決を受けた悪質な重罪犯人だけだ。バイデン政権は行動と政策によって、不法入国者でそうしたカテゴリーに適合しない者は誰でも滞在することを歓迎すると示唆してきた――単に不法に国境を超えることでも我々の法律を犯しており、また多くの場合に、退去を要求する裁判所命令に従わないという事実にもかかわらず、だ」と彼は話した。
そして彼を含め多くの共和党が、バイデンが問題に対して見て見ぬふりをする唯一の理由として推測できることは、それがリベラルの支持基盤を喜ばせ、2020年のヒスパニック有権者の共和党支持拡大を損なうと民主党が期待しているということだ。
「バイデン政権と極左議員は、こうした人々をそのうち新たな有権者となる可能性のある人々と見なしている。彼らがすでに入国している何千万人もの不法外国人移対する過激な恩赦の法案を強行通過させることができれば特に。サンクチュアリ・シティーのことは忘れたらいい―この政権は米国を急速にサンクチュアリ・カントリーに変えつつあるのだから」とモーガンは警告した。