<引用元:JustTheNews 2021.2.8>
トランプ前大統領の弾劾裁判が始まる数日前、反政府活動家らに対して新たに訴追された連邦犯罪は、議事堂暴動の犯罪容疑者が何日も何週間も前から、過激主義者の脅威に警戒することを誓ったFBIから丸見えの状態で襲撃を事前準備していたという生々しく説得力のある証拠を提示している。
200人以上の被告人に対する起訴を裏付けるFBIの12の宣誓供述書は、暴動者がソーシャルメディアで事前に計画していたことを示している。計画には、訓練、下調べ、現場指揮官の確認、そして戦闘・通信装備だけでなく現金の寄付の依頼も含まれていた。
現在6人以上の容疑者が、1月6日の暴動以前の行動について暴力行為の共謀容疑で起訴されている。裁判所の資料で確認された早期行動は11月にまでさかのぼり、クリスマス後に計画と弁舌がエスカレートしたことを裁判記録は示している。
そうした多くの証拠が増えたことで、FBIと他の安全保障機関が暴力阻止のために十分積極的に行動したのかどうかについても疑問が提起されている。またそのことから、トランプの演説が自然発生的に暴動を煽ったとする下院民主党の弾劾の申し立て―10人の共和党議員も支持した―も弱まると法律専門家は本紙に語った。
「その10人の共和党とできれば民主党の一部も、メディアが、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストなど全てが、ここにあるように事実について報じている時系列を我々も見ている通りに述べることを期待している」と元連邦控訴裁判所判事、元訴訟長官で、ホワイトウォーター事件で独立検察官を務めたケネス・スターは述べた。
トランプの最初の上院弾劾裁判で弁護団の一員だったスターはこう語った。「(下院議員は)巨大で壮大なミスを犯した。だから引き返して元大統領に謝罪し、米国民に謝罪しなさい。全ての事実の裏付けなしにこれに対して支持の票を入れるべきではなかった。私は性急な判断を下しました、と」
トランプの弁護団は、大統領の演説は事実として暴力を煽っておらず、むしろ平和的な抗議を呼びかけており、修正第1条で保護されていると主張することを計画している。また、民主党が昨年夏のBLM抗議の際に暴力を奨励するコメントをしていたことを示す動画の証拠も準備している。
ジョージ・ワシントン大学のジョナサン・ターリー法学教授は、弾劾問題についてトランプを擁護している民主党だが、7日発行のヒル紙のコラムで弾劾の申し立ては扇動の法的基準を満たしていないと主張した。
ターリーは次のように書いた。「容易な起訴を主張するほうが、そのようなテレビ向けに造られた容疑で訴えるよりはるかに容易だ。私はそのようなケースについて憶測するこうした専門家を責めはしないが、多くは追訴が比較的単純だと主張している。それは全く正しくない。
「問題は言論の自由だ。トランプの先月の発言は、最高裁が『武力行使や法律違反の擁護』は切迫したものでない限り保護されると述べた『ブランデンバーグ対オハイオ州の画期的言論の自由裁判』における評価基準をを満たさないだろう。トランプは武力の行使を呼びかけなかった。彼は支持者に『平和的に』行って、『議会の味方』を激励するように語った」
憲法修正第1条以前に、FBI捜査は暴動が自然発生的ではなく計画的だったという証拠をますます提供している。例えば先週連邦検察は、クリスマスの2日後にイーサン・ノーディーンというワシントン州の反政府活動家が、1月6日の議事堂抗議のためにワシントンに行く予定だとパーラーのアカウントでメッセージを投稿していたことを示すFBI宣誓供述書を提出した。FBIの文書によるとそれは「安全・防護用具と通信機器について援助して欲しい」という資金集めの訴えだった。
1月4日までに、ルフィオ・パンマンという通称もあったプラウド・ボーイのメンバーであるノーディーンは議事堂に行く準備をする中で弁舌をエスカレートさせ、暴力が差し迫っていると示唆していた。
「彼らが我々と戦争すると決心した日のことを彼らの記憶に留めさせよう」とノーディーンはパーラーのアカウントで書いたとされている。
(以下略)