<引用元:ニューヨーク・ポスト 2020.12.24>
自閉症擁護活動家でミシガンの大学生であるエグゼビア・デグロートは、自閉症を持つ初のホワイトハウス研修生としての歴史的な経験とされる活動を終えた。
「私がホワイトハウスの研修生として働き、初の自閉症のホワイトハウス研修生となったことは大きな意味を持ちます」と30歳のデグロートは、24日に公開されたFOXニュースのインタビューで語った。
デグロートは、ホワイトハウス歴史協会および米国議会図書館と共に実施した保管資料調査に基づき、自身が初めて確認された、正式に自閉症と診断されたホワイトハウス研修生であると考えている。
ミシガン州ランシング生まれの彼は、ホワイトハウスで障壁を取り除くことを「ほとんどいつも考えていた」と同局に述べ、そのことは彼が、「他の人たちに障害があるからといって、注目を浴びるようなことや社会的に高い地位を追及するのを諦めないよ鼓舞する」のに役立つだろうと語った。
デグロートの3か月間の研修は9月に始まったが、その間彼は、人々が最高司令官に書いた手紙の対応を行う大統領連絡局に配属されていた。
彼は大統領と定期的な接触を持たなかったが、2度会ったことがあった。
最初は、お互いにつながりのあるルディ・ジュリアーニによるもので、ジュリアーニが2019年8月に、大統領執務室での2人の座談会を調整したのだとデグロートは説明した。
その時の面談と自分たちの関係について質問され、ジュリアーニはデグロートを「自分のヒーロー」だと説明した。
大統領の顧問弁護士は回想して次のように述べた。「(トランプは)本当に彼のことを気に入りました。実際に会話の中で『あなたの話を聞かされていなかったら、あなたが自閉症だと分からなかっただろう』と話しました」
ジュリアーニによると、デグロートはトランプに笑顔で答え、「私があなたに電話をかけ始めていたら、私が自閉症だと分かっていたでしょう。私はひっきりなしに電話しますから」と警告した。
それからジュリアーニは、作業場とホワイトハウスに参加しているデグロートと他の自閉症の人々は、全ての人のためになると述べた。
「私は彼が、大統領にとって良かったし、ホワイトハウスにとっても良かったと思います。多くの人は自閉症を持つ人たちと触れ合うことがありません。あるいは彼らが自閉症だということすら気づかないのです。そして一度経験すると、最後にはとても異なる見方を持ち、はるかに理解のある見方をするようになります」と、元ニューヨーク市長は、彼の研修について話した。
デグロートは、また別の機会に大統領と会うことができた。他の研修生と一緒に、トランプとの写真撮影を行った時のことだった。
次にやろうとしていることについてデグロートは、故ビリー・グラハム師が最高司令官に対して精神的な助言を提供したように、自閉症について大統領たちに助言したいと述べた。
「ホワイトハウスは現時点で、ある範囲の人たちにとって違いを生み出すために私が協力する永久の機関になろうとしています。これが興味深いことか奇妙なことに感じられると分かっていますが、ビリー・グラハムのことを聞いたことがありますか?私は将来の全ての大統領に対して自閉症に関する伝道者と見なされることを望んでいます」と彼は述べた。