<引用元:JustTheNews.com 2020.11.23>
3つのワクチンが年末前に認可の可能性
遡って5月、COVID-19が全米で急増した後、トランプ大統領はコロナウイルス・ワクチンに関して大胆な予測をしていた。
「我々は可能なら年末までに、もしかしたらそれ以前に、それができると期待している」とトランプは、5月14日にホワイトハウスのローズガーデンでのイベントで語った。
その翌日トランプはツイッターにこう投稿した。「ワクチン開発は、年末までに非常に有望のようだ」
主流メディアはその予測が全くもって気に入らなかった。
NBCニュースは5月15日に「ファクトチェック」の中でこう書いた。「だが専門家は、一般向けワクチンの開発、テスト、そして生産は少なくともさらに12カ月から18カ月かかり、それより短期間でできれば医学上の奇跡だとしている」
同放送局は、ペンシルベニア大学ペレリマン医科大学院教授でフィラデルフィア小児病院ワクチン教育センター所長を務めるポール・オフィット氏の言葉を引用した。「来年ワクチンが人々の手に届くようになるのは可能だと思います―来年の半ばか終わりまでに。しかしこれは前代未聞のことであり、予測は困難です」とオフィット氏は語った。
NBCは、1964年に風疹ワクチンを発明したことで高い評価を得たスタンリー・プロトキン博士にもコメントを求めた。「最高の条件でも、ワクチン―まあ複数のワクチンとして―ができるのは12カ月から18カ月後になるでしょう」とプロトキン氏は述べた。
その一方で、FactCheck.orgは、トランプが9月にワクチンは「年末までに」できると語った報道を調査した。
トランプはレイバーデーの記者会見でこう話した。「私はあなたが言ったようなことは言っていない。私が言ったのは、『年末まで』だ。だがそれよりも早くなる可能性もあると思っている。実際、10月中になる可能性もある。11月前になる可能性もある」
FactCheck.orgは、9月11日に「トランプが進捗を誇張(Trump Exaggerates Progress)」と題した記事でこう書いた。「我々はワクチンに関するトランプの過去のコメントを調査したが、ワクチンが間違いなく10月か11月にできると明言したケースは見つからなかった」
「だがトランプは必要な期間が早まる可能性もあると示唆してきた。専門家と政府当局者はその判断に異議を唱えている」
それからCNNは8月に「ファクトチェック:コロナウイルス・ワクチンは11月までにできるのか?(Fact Check: Will there be a coronavirus vaccine by November?)」と題した記事を書いた。
CNNは次のように書いた。「何も明白になっておらず、トランプの楽観は今後数カ月で押しつぶされる恐れがある。専門家の中には、具体的な日程や期間を持ち出すことに警告する声もある。元公衆衛生局長官のヴィヴェック・マーシー博士は、CNNのウルフ・ブリッツァーに『今の時点で具体的な日程を出すのはとても危険だと思う』と話した・・・」
公式に述べると、トランプは厳密には間違っていた。ワクチンは1つではない―3つあるからだ。
ファイザーは11月9日に、コロナウイルス・ワクチンの直近の臨床試験結果で、95パーセント以上の効果が示されていると述べた。ファイザーのアルバート・ブーラCEOは24日、ワクチンが食品医薬品局(FDA)の認可を受ければ、米国内に即座に出荷されると述べた。
それから先週、製薬企業のモデルナの新ワクチン―トランプ政権のオペレーション・ワープスピードと連動して開発された―も浮上し、こちらも約95パーセントの効果であるが、ファイザー製のように氷点下の温度を保つ必要はないと同社は述べた。
そして23日、アストラゼネカとオックスフォード大学は、共同開発したCOVID-19ワクチンが最高90パーセントの効果が証明され、別のワクチン候補よりも容易に流通できると述べた。
(以下略)