<引用元:ワシントン・フリービーコン 2020.10.27>
共和党上院議員のマルコ・ルビオ(フロリダ)、ジョン・コーニン(テキサス)、そしてジム・リッシュ(アイダホ)は27日、中国で継続するウイグルのイスラム教徒に対する人権侵害を集団虐殺に指定する超党派法案を提出した。
民主党上院議員のボブ・メネンデス(ニュージャージー)、ジェフ・マークリー(オレゴン)、そしてベン・カーディン(メリーランド)も共和党議員らと共に法案提出に参加しており、法案は上院外交問題委員会を通過することになる。
決議案では、ウイグル人に対する中国の虐待をやめさせるために、行政機関が可能な限りあらゆる措置を講じることを要請している。これまで北京は、新疆ウイグル自治区の強制労働キャンプに約180万人のウイグル人を拘置しており、強制的な不妊手術、人工妊娠中絶といった虐待を受けさせている。
また決議案では、中国共産党が、中国の約50万人のイスラム教徒の子供たちを親から引き離して国営の全寮制学校に入学させ、そこでは教師が子供たちを洗脳して共産主義思想を植え付け、自分達の文化を捨て去るよう強制していると指摘している。
正式な虐殺指定となれば、中国の虐待に対する米国の法的な対応が変わり、国際的な援助を求める機会が広がる。
米国は「こうした残虐行為の性質に関してはっきり知る」ために、指定を行うべきだとルビオは述べた。
「自由国家は、至急協力してこうした犯罪を終わらせるよう要求し、説明責任と公正な裁きを追及しなければならない」と彼は訴えた。
中国の残虐行為に対して、トランプ政権は、虐待を虐殺と指定するまでは至っていないが、労働収容所に加担した個人と企業をターゲットに一連の制裁を実施しており、北京に多額の費用を負担させてきた。
トランプは、国連人口基金のような国際機関に対する財政的支援も取りやめている。ウイグル人に対する中国の強制的産児制限に加担した恐れがあるためだ。
国家安全保障会議のジョン・ウリオット報道官は、8月に本紙にこう話した。「これまでの政権と世界の多くの他の指導者は、演説と無意味な美辞麗句を発してきたが、トランプ大統領は大胆な行動を起こした。トランプ大統領の政策は、誰もが―生まれる前でも生まれた後でも、貧しい者も、意気消沈した者も、身体障害者も、病弱な人も、高齢者も―生まれながらの価値を持っているということを明示してきた」