<引用元:ワシントン・フリービーコン 2019.7.26>
映画製作のパラマウント社が最近、中国共産党のプロパガンダルールに譲歩して名作映画の「トップガン」のリメイク作品で、一部を検閲することに決めたことは、「ハリウッドが言論の自由のために立ち向かうのを恐れる」時代を示す最も明白な兆候だ、とテッド・クルーズ上院議員(共和、テキサス)はワシントン・フリービーコンに語った。
コミコン2019での先週のプレミア試写会の後、映画の中で主演のトム・クルーズが着ている象徴的ジャケットから、日本と台湾の国旗を表した2つのパッチが取り除かれ、オリジナルから見た目が変わっていることにインターネット上のファンがいち早く気づいた。やがて、中国共産党をなだめ、利益は上がるが非常に検閲の多い市場で映画が上映できるようにするために、これらのパッチが変更されたのだと指摘された。
(略)
パラマウントのような映画スタジオが映画の検閲に飛びついたことは、議員をいら立たせており、中には状況を擁護できないものとみなし、映画スタジオが中国の抑圧的な政府にへつらうのをやめさせる改善策の法制化に取り組んでいる議員もいる。
「『トップガン』は米国の最高傑作であり、ハリウッドのエリートが中国共産党に譲歩するのを見てひどくがっがりしている」とクルーズ議員は、フリービーコンに話した。「共産党は中国経済を利用して、残忍な抑圧に対する反対意見を黙らせ、台湾のような米国の同盟国の主権を損なっている。ハリウッドは、言論の自由のために立ち向かうのを恐れ、台湾に対抗する党のキャンペーンを可能にしている」
消息筋は事態について匿名を条件にこう話した。「中国についての懸念は過熱してきてはいるが、今までのところ緩慢だ。議員を揺さぶって目覚めさせるには、何か理解できるものが必要になる。この『トップガン』の議論は、軍事攻撃やそうしたものではないが、非常に厚かましく無礼なことなので注目する人が少し増えるかもしれない。中国がゆっくりと米国人に自己検閲させている現在の状況は、とてもじゃないが維持できることではない」