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独自:中国ウイルス学者が当局のコロナ隠蔽を告発し、香港から逃亡:「告発者の処遇知っている」

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<引用元:FOXニュース 2020.7.9-10

リーメン・ヤンはFOXニュースに、中国は新型コロナについてその主張よりもずっと前に知っていたと語った。上司も彼女がそれによって命を救えたはずだと考えている研究を無視したと彼女は言う。

独自:香港の学者リーメン・ヤン(Li-Meng Yan)博士は、未知の領域に足を踏み入れていた。

4月28日に米国行きのキャセイパシフィック航空の飛行機に乗る数時間前、香港大学公共衛生学院でウイルス学と免疫学を専門にする尊敬される医師は、逃亡を計画し荷造りをして学内の検問とビデオカメラの前をコソコソと通り過ぎた。

彼女はパスポートと財布を持って、自分の愛する人たちを全員置き去りにして行こうとしていた。捕まれば刑務所に入れられるか――悪くすれば「行方不明者」の1人にされる恐れがあることを彼女は知っていた。

ヤンはFOXニュースとの独占インタビューで、中国政府は新型コロナウイルスについてその主張よりもずっと前に知っていたと思うと述べた。その分野で最上位の専門家として名高い自分の上司たちも、パンデミックが始まった時に彼女が行っていた研究を無視したという。彼女はそれによって命を救えたはずだと考えている。

また彼女は、インフルエンザウイルスとパンデミックを専門に扱う世界保健機関参照研究所としての立場を考慮すれば、特に2020年の初めにウイルスが拡散し始める中で、彼らは世界に伝える義務があっただろうと言う。

ヤンは、現在姿を隠す中で、自分の生まれた国の政府が自分の名声をぼろぼろにしようとしていると主張し、政府の雇ったならず者が自分を沈黙させることを狙ってサイバー攻撃を演出していると訴えている。

ヤンは自分の命が危険に瀕していると考えている。彼女は故郷に二度と帰ることはできないと思っており、故郷の友人や家族に2度と会うことはないだろうという厳しい事実を甘受している。

それでも危険を冒す価値はある、と彼女は言う。

「私が米国に来た理由は、COVIDの真実についてメッセージを伝えるためです」と彼女は秘密の場所からFOXニュースに語った。

彼女は、中国で自分の話を伝えようとしたら「行方不明になって殺されるだろう」と続けた。

ヤンの話は、政府の最高レベルでの隠蔽に関する驚くべき主張を形成しており、コロナウイルスの物語を統制しようという習近平主席と共産党の過度の強迫観念を暴露するものであるようだ。

ヤンは、自身が新型コロナウイルスを研究した世界で最初の科学者の1人だと言っており、2019年12月末に中国本土から出た奇妙なSARS的な集団感染を調査するよう、大学・WHO参照研究所の上司であるレオ・プーン(Leo Poon)博士から依頼を受けたという。

「中国政府は香港を含め、海外の専門家に中国で研究させることを拒否しました。ですから私はもっと情報を得るために友人を頼りました」と彼女は話した。

ヤンは中国本土の様々な医療機関に職業上の広範な人脈を持っていた。そこで育ち、多くの研究を達成したからだ。それが、このような研究を実施するよう自分が依頼された正確な理由だと彼女は言う。特にその時、彼女のチームは政府から偽りのない真実を得られていないことを知っていたという。

友人の中国疾病予防管理センターの科学者は、感染について直接体験して得た情報を持っており、中国やWHOが可能性を認めるずっと以前の12月31日に、ヒト・ヒト感染に関してヤンに語ったという。

こうした初期の調査結果の一部を上司に報告したとヤンは語った。

「彼はただうなずくだけでした」と彼女は思い起こした。そして仕事を続けるよう言われた。

数日後の2020年1月9日、WHOは次の声明を発表した。「中国当局によると、問題のウイルスは一部の患者で深刻な病気を引き起こす恐れがあるが、人の間で容易に感染しない・・・この報告された集団感染の総合的なリスクを判断するには情報が限られている」

ヤンは、自分と中国の同僚はその特異なウイルスについて話し合ったが、やがて急なトーンの変化に気付いたと述べた。

ウイルスについて率直な話し合いをしていた医師と研究者は、突然黙り込んだ。武漢市――その後感染増加の中心地となった――から来た人々は沈黙し、他の人々は彼らに詳細を質問しないよう警告された。

医師たちは不吉な口調で、「それについて話すことはできないが、我々はマスクを着用する必要がある」と述べたとヤンは話した。

彼女の情報源によると、その後ヒト・ヒト感染は指数関数的に増加し、ヤンは答えを求めようと努め始めた。

「時間通りに治療を受けず、時間通りに診断を受けない患者がたくさん、たくさんいます。病院の医師は怖がっていますが、話せないのです。CDC職員は怖がっています」とヤンは語った。

彼女は1月16日に自分の調査結果を再び上司に報告したが、その時上司は「黙っていて、用心する」よう彼女に話したという。

「上司は以前私に、『越えてはならない一線に触れるな』」と警告したのです。我々は厄介なことになって行方不明者になります」とヤンは政府について述べた。

また、WHO関連研究所の共同所長、マリク・ピーリス(Malik Peiris)は知っていながらそれに関して何もしなかったと彼女は主張している。

ピーリスもコメントの要求に応じなかった。WHOのウェブサイトでピーリスは、新型コロナウイルス2019-nCoVによる肺炎のためのWHO国際医療規則緊急委員会に対する「アドバイザー」として挙げられている。

ヤンは失望したが驚かなかった。

「私は、WHOのようにこうした国際機関の中で中国政府、そして中国共産党に対する腐敗があることを知っていたので、そうしたことが起こることは先刻承知です。ですから基本的に・・・私はそれを受け入れますが、この誤解を与える情報を世界に拡散させたくありません」と彼女は語った。

WHOと中国は、コロナウイルス隠蔽の主張を強く否定している。

WHOは、ヤン、プーン、またピーリスが直接組織の仕事をしたことがあることも否定している。

「マリク・ピーリス教授は感染症の専門家で、WHOの任務や専門家グループにいたことがあります―その分野で著名な多くの人たちと同様です。だからといって彼はWHOスタッフの一員だということにはならず、彼はWHOを代表する立場ではありません」とWHO報道官のマーガレット・アン・ハリスはメールで答えた。

ヤンは、どんな抵抗があっても善悪の観念によって励まされてきたと述べ、個人的な職業上の重大な結果にかかわらず、声を上げる必要があったとしている。

「彼らが内部告発者をどのように扱うか知っています」と彼女は話した。

ヤンが中国を非難することを決めるとすぐ、彼女以前の非常に多くの人たちのように、自分の命が、また自分に最も近い人たちの命も、危険に瀕しているようであることが分かった。

その不安は彼女に直接伝えられ、在米香港人ブロガーのLu Dehが確認したらしいものだったと彼女は言う。

彼女が自分の説と疑念の一部を彼に伝えると、彼女は移住する必要があり、恐らく米国に行けばしょっちゅう不安を感じる必要はなくなるだろう、と彼は述べた。

ヤンは出発を決心したが、6年前に結婚して、やはり同じ研究所で働く夫が妻とブロガーの間の電話記録を発見した時に事態は複雑になった。

ヤンは、夫に一緒に行くよう懇願したとFOXニュースに語り、自身も有名な科学者である夫は最初は自分の研究を支持していたのに突然心変わりしたと述べた。

「夫は突然怒り出しました。私のせいだと言い、私の自信を損なおうとし・・・二人とも殺されると言いました」と彼女は話した。

ショックを受けて傷つき、ヤンは夫なしで出発することを決意した。

彼女は4月27日に米国行きのチケットを得た。翌日には飛行機に乗った。

13時間のフライト後、ロサンゼルス国際空港に到着すると、税関職員に止められた。

恐怖にとらわれ、ヤンは自分が刑務所に入れられるか、中国に送還されるか不安だった。

「私は彼らに真実を話さなければなりませんでした。私は正しいことをしています。ですから彼らに、中国に送り返さないでくれと言いました。私はCOVID-19についてここで真実を伝えるために来た者です・・・ですから保護してください。そうでなければ中国政府は私を殺します、と」と彼女は語った。

捜査のためにFBIが呼ばれたという。ヤンは、FBIが何時間も聴取し、携帯電話を証拠として取り上げ、そのまま目的地に行くことを許可してくれたと主張している。

FBIはヤンの主張を認めることも否定することもできないとFOXニュースに答えたが、FOXニュースはやり取りを確認できると思われる証拠品受取証を示された。

ヤンが米国で足場を探そうとしてる中、故郷の友人と家族はつらい経験をしていたと彼女は言う。

政府は彼女の故郷のチンタオに大勢で押し寄せ、係官らが小さなアパートをめちゃくちゃにして両親に質問したとヤンは主張している。父と母に連絡した時、彼らは彼女に家に帰るよう懇願し、自分の言っていることが分かっていないと述べ、戦いを諦めるよう懇願した。

香港大学は彼女のページを削除して、年次休暇の許可をもらっていたという事実にもかかわらず、オンラインポータルとメールへのアクセスを無効化したようだった。大学の報道官はFOXニュースに対する声明で、ヤンは現在職員ではないと述べた。

「リーメン・ヤン博士はもう大学の職員ではありません。現職および元職員に対する敬意から、我々は彼女に関する個人情報を公開しません。ご理解いただけますと幸いです」と声明にはあった。

米国の中国大使館は、ヤンがどういう人物か知らないと述べ、中国はパンデミックに勇敢に対処していると主張している。

メールで送られた声明には次のようにある。「我々はこの人物のことを聞いたことがありません。中国政府はCOVID-19に対して、発生以来迅速に効果的に対応しています。全ての取り組みは『COVID-19との戦い:実行中の中国』というホワイトペーパーの中に明確に、完全な透明性をもって記録されています。事実が全てを物語っています」

WHOもウイルスの初期対応における不正を全て否定し続けている。国連の医療部門は最近、ウイルスがどう拡大したかに対する公式見解に異議を申し立てる科学者から非難を受けている。WHOもまたウェブサイト上のコロナウイルスの時系列表を修正し、現在は中国当局――これまで半年以上主張してきた――ではなくWHOの科学者からウイルスに関する情報を得たとしている。

FOXニュースは中国外務省と、ヤンが自身の懸念を抑圧したと訴える科学者にもコメントを求めて接触している。

ヤンは、今後も声を上げ続ける――が自分が狙われていることは分かっているとしている。

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