<引用元:FOXニュース 2020.7.12>
ロジャー・ストーンの捜査を擁護するモラー論説後の発表
上院司法委員会委員長のリンゼー・グラム上院議員(共和、サウスカロライナ)は12日、ロバート・モラー特別検察官に対するロシア捜査に関する証言の要求を許可すると発表した。
グラムが声明を発表したのは、トランプ大統領がロジャー・ストーンの刑罰を減刑したことを受けて、モラーがワシントン・ポストに論説を発表してストーンの起訴と有罪判決を擁護した翌日のことだった。
「モラー氏はワシントン・ポストの論説によってモラー捜査を擁護しようという気がある――そしてその能力がある――ようだ。上院司法委員会の民主党メンバーは以前、モラー氏が上院司法委員会の前に出て捜査についての証言を行うよう要求した。その要求は許可されることになる」とグラムは声明の中で述べた。
モラーの論説は、共和党と大統領が繰り返し非難してきたロシア捜査全体に加えて、ストーンを起訴すると決断したことも擁護していた。モラーは「我々の捜査が正当でなく、動機が不正だという広範な主張に両方答えざるを得ない」と感じたと述べた。
トランプは11日、ストーンは「起こるべきでなかった違法な魔女狩りの標的となった」とツイートした。
「ロシア捜査は最重要だった」とモラーは続けた。さらには、捜査を司法省内のゆがんだ当事者が主導したという共和党の訴えに対して間接的に注意を向けた。「こうした捜査と起訴を実行した男女は、極めて誠実に行動した。そうでないという主張は間違っている」と彼は述べた。
11日の論説は、おそらくモラーの最も大胆な意見を示すものだ。同氏は昨年、下院捜査担当議員に対する証言に熱意が欠けていたとして批判を受けた。ジェームズ・コミーFBI元長官も昨年5月に同じように捜査を擁護し、司法省が反トランプの「ディープステート」の陰謀に従事したという訴えを嘲った。
ホワイトハウスは12日、モラーの論説に応えて、トランプ政権がロシアと不法に共謀したという証拠の不足を指摘したモラー自身の報告書を引用した。
「ロバート・モラーと彼の腐敗した捜査は、ロシアの干渉に対する怠慢や、民主党が資金提供した嘘だらけの文書に基づくトランプ陣営に対するスパイ行為についてオバマ・バイデン政権の誰にも責任を問わず、逆に選挙を取り消そうという取り組みに税金を無駄遣いした。モラー氏は米国民に対する約束を守り、偏った解釈の多い論説で尊大に振る舞うのではなく、大統領の潔白を完全に証明した報告書を有効とすべきだ」と、ホワイトハウスのジャッド・ディアー副報道官は声明で述べた。