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いかにトランプが―バイデンではなく―黒人の生活向上を助けたか

投稿日:2020年7月6日

<引用元:ニューヨーク・ポスト 2020.7.4>ジャンノ・コードウェル氏による寄稿

私は去年の大みそかをアフリカのガーナで祝った。私は麻薬中毒の母親と共に貧しい暮らしの中で育ったが、シカゴの南側から遠く離れ、世界で最も「上流階級」の黒人の中で新たな10年をスタートした。私の親友の1人であるネートも一緒だった。オバマ政権で弁護士を務めた、世界最大の技術企業の1つの役員だ。彼の義理の兄の神経外科医はハーバード卒の億万長者で、我々は皆そのホームパーティに参加して新年を迎えた。ボリス・コジョーとニコール・アリ・パーカーをはじめとするハリウッドの有名人もいた。これは我々の人生で最高の年の始まりとなるはずだった。

米国に帰国すると、アフリカ系米国人はこれまでで最高の景気を経験していた。我々の人種グループの失業率は歴史上最低となり、黒人の賃金は数十年で初めて急速に上昇していたし、長期間仕事に就いていなかった人たちが雇用され、突然長年の間で初めて家族を休暇旅行に連れていくことができるようになった。

トランプの政策がそれを可能にした。減税とGDPの急成長は、企業が10年で初めて経済的な安定を感じることができることを意味し、国民の経済に対する信頼は最高に達した。トランプの再選は順調に軌道に乗っていた。民主党すらトランプが敗れる見込みは薄いと進んで認めていた。

次に起きることを誰も予測することはできなかった。

COVID-19以来、トランプ大統領によるほぼ全ての経済的利益が消滅した。失業率は再び上昇し―世界大恐慌の終わりに近い数字にまで達し―米国ですべてを悪化させたように、アフリカ系米国人に最も大きな影響を与えた。こうしたことに加えて、依然として国を悩ます人種問題とトランプは「人種差別主義者だ」とするメディアの絶え間ない物語が生まれた。

今年の黒人票は浮動票となるだろう。目下のところ、ジョー・バイデンが獲得することになりそうだ。これはバイデンの経歴に反している。歴史的にみてすさまじくアフリカ系米国人の権利を奪ってきた政策にまみれた経歴だ。例えば、1994年の犯罪法はバイデンが上院議員として立案者に協力したものだが、地方警察署ができるだけ多くの黒人を拘留することを奨励するものであり、刑務所と積極的な取り締まりが増えたのに加えて、アフリカ系米国人の大量投獄を生み出した。その上バイデンは、記録された中で最も人種的に偏った量刑手続き政策の1つと見なされるようになった、1986年のコカイン法条項に貢献した。クラック・コカインを粉末コカインよりも著しく悪い物として扱った法令で、結局のところアフリカ系米国人を過度に罰して刑務所に送ったが、コカインを常用していた白人を見逃すことになった。

バイデンが数え切れないほど人種的な偏見に基づく発言を行ったことも忘れてはならない。自分に投票しなければ「黒人ではない」という言葉もその1つだ。だがどちらの党派にいる政治家も侮辱的な言葉を使ってきたし、何より重要なことは行動であって言葉ではない、というのが私の意見だ。

私は個人的にトランプ大統領が話すことや行うこと全てに同意はしないし、全国放送のテレビでも保守派の評論家として全く同じことをしばしば話している。だが、トランプが政策的な観点から最もアフリカ系米国人に影響力の強い大統領の1人であると言わなければ嘘をついていることになるだろう―またそれが重要な点なのだ。

トランプが最近出した警察改革の大統領令、ファーストステップ法によって、何千人もの人々が刑務所から釈放された(その90パーセントが黒人)。大統領は、「オポチュニティ・ゾーン」を推進して社会の主流から無視された地域に対する民間の投資を奨励し、歴史的黒人大学への連邦政府補助金を17パーセント増加させた―合計で1億ドルを超えるもので、歴代のどの大統領をも上回る。一方オバマ政権は恥ずべきことに、こうした極めて重要な機関に対して年間8,500万ドルを直接支出していた2年にわたるブッシュ政権のプログラムを廃止した。

拙著「Taken For Granted」で述べたように、2016年大統領選でトランプは、共和党ではほとんどやる勇気を持つ者のいなかったことを行った―黒人票をターゲットにして、直接アフリカ系米国人の問題について述べたのだ。

トランプは、両党に大幅に無視されているコミュニティの中で本当の対話とチャンスを作り出すという究極的目標を達成する中、「間違ったこと」(確かに彼は間違うことがあるが)を言うのを恐れなかった。その報いとして黒人全体で8パーセント、黒人男性では12パーセントの票を受け取った。(比較するとロムニーは6パーセントの黒人票を獲得していた。)だが就任3年で黒人有権者の非常に多くの課題について実行し、黒人男性の間でのトランプ支持は2月のある調査によると、24パーセント上昇した。

世論調査はトランプにとって不利なように見えるが、私は人々によく世論調査は投票ではないし、選挙までまだ4カ月あると言い聞かせている。同時にトランプは傍観者の立場を取るわけにも、黒人票に無関心でいるわけにもいかない。

トランプ大統領と共和党はプラスの影響を持つ具体的政策について、黒人社会のために職務を果たしている―民主党が決して達成しなかったことだ。

トランプは、自身の成果についてアフリカ系米国人に思い出させ、バイデンの失敗、大量投獄、人種的な偏見に基づく発言と対比するべきだ。私はかねてから黒人の命が民主党にとって大切なのではなく、黒人の票が大切なのだと言っている。そして同党にアフリカ系米国人に利益を与える的を絞った政策が欠如していることが、黒人の票を当たり前のことのようにとらえている証拠だ。

ジャンノ・コードウェルはFOXニュースの政治評論家であり、売り出し中の「Taken for Granted: How Conservatism Can Win Back the Americans That Liberalism Failed」(Crown Forum)の著者である。

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