<引用元:デイリー・シグナル 2002.7.2>
ドナルド・トランプ大統領は、COVID-19パンデミックの衝撃から経済が回復を続ける中、6月の480万人という「目覚ましい」雇用増加と失業率が11パーセントに低下したことを宣伝することに躍起になっている。
「これは単なる幸運ではなく、実際に起こっていることだ。これはすごい手腕だ」とトランプは2日朝、ホワイトハウスの会見室で語った。
独立記念日を祝う週直前の最新雇用報告を祝い、大統領は次のように続けた。
「この信じられないようなニュースは全て、中国で形成され、起こり、ここにやってきた最悪の出来事から米国経済を立ち直らせるために、私の政権が議会と協力して取った歴史的行動の結果だ。そして中国は止めようとすれば止められた。止めることができたはずだ。誰もそれを書きたがらない。彼らは止めることができたはずだ。彼らは知っているし、私も知っている」
トランプは6月の雇用の数字を、「我が国の歴史で最大の雇用増加」と呼んだ。
選挙で選ばれた役職者らが経済のほとんどを遮断する中、2月から4月にかけて莫大な失業が発生し、失業率はじわじわと20パーセントにまで近づくかに思われた。だが5月には270万人(250万人という当初の政府報告から修正)の雇用が増加していた。
2月の失業率―COVID-19ロックダウン前―は3.5パーセントだった。労働統計局によると3月には4.4パーセントに達し、4月には14.7パーセントにまで達した。
大統領が予測する経済の「V字」回復は起こる可能性がある。ところがCOVID-19の新規感染者が、カリフォルニア州、フロリダ州、テキサス州、アリゾナ州のサンベルト地帯の州で急増している。
「いくつかの地域では火を消しているところだ。それはうまく行っている」とトランプは述べた。
大統領はそれからパンデミックについてこう付け加えた。「我々は他の点では事態を収拾している。大きな痛手を受けた地域はとてもうまくやっている。とてもうまく行っているところもあったし、(COVID-19が)もうなくなったと思ったが再燃し、火を消しているところだ」
「歴史的な増加」を称賛しつつ、トランプはパンデミックで最も打撃を受けた経済分野の中には最も強い復帰を果たしたところもあると述べ、演説台から数字の一部を読み上げた。
6月にレジャー・接客業で210万人の雇用が、小売業では74万人の雇用が戻った。
他では教育・医療の雇用が58万8,000人、サービス業で35万7,000人、製造業で35万6,000人の増加だった。
「製造業はこれまでになかったようなレベルで本格的にスタートする準備ができているようだ。その多くは我々の貿易政策と関係がある。我々が製造業を国内に復帰させているからだ」とトランプは語った。
国の人口動態に関してトランプは、「私にとって実に幸運なことに」アフリカ系米国人が先月40万4,000人という歴史的な雇用増加を再び果たしたと述べた。
「2カ月分を合計すれば、アフリカ系米国人労働者の雇用増加は2カ月の合計で70万人になる。それは記録的な数だ」とトランプは5、6月について語った。
6月にヒスパニック系の雇用は150万人増加し、女性は300万人増加した。
「高卒以下の労働者は全体で最大の増加となった」と大統領は述べた。
トランプは自身では質問を受けず、ラリー・クドロー経済アドバイザーとスティーブン・ムニューシン財務長官が変わって登壇した。