<引用元:ワシントン・エグザミナー 2020.6.19>ワシントン・シークレット論説
バークレー法学教授のジョン・ヨーは物議を醸すことを全く意に介していない。だが2016年に当時の大統領候補ドナルド・トランプに投票することはあまりも大きな賭けだった。
「破産、男女関係のスキャンダル、がさつで無慈悲な言葉遣いなど彼の多くの個人的、職業上の欠点に私は嫌悪感を抱いていた。私は彼のことをポピュリストか民衆扇動家とすらみなしており、大統領の重責に対応できる準備はできていないと思っていた」と、カリフォルニア大学の著名な保守系法律専門家は述べた。
「私は権力分立に関する研究、そして3つの政府機関での経験から、トランプは憲法を吟味し、回避し、違反さえするのではないかと懸念するにまで至った」とヨーは近く発売される著書、「Defender in Chief」の中で続けた。
今、トランプが連邦裁判所で保守派の声を拡大させ、弾劾を食い止め、断固とした大統領令の土台の上で再選のための運動をする中、ヨーは違った物語を語っている。
「いやはや私は間違っていた。トランプは選挙ではポピュリストのようだが立憲主義の保守派のような統治を行っている」と彼は、来月セント・マーチン出版グループのインプリントである「All Points Books」から出版される予定の本に書いた。本稿は出版社から、7月28日出版予定の新刊見本の提供を受けた。
「剣というよりむしろ、憲法はトランプの盾となった。トランプはこれまでに政府や軍、国政での経験は皆無だったが、憲法の文言、構造、そして独立、精力的な行政のための意図を擁護してきた」とヨーは書いている。
FBIに対する非難から、民主党からの弾劾との戦い、主要な国際協定からの離脱、そして共和党を連邦判事に入れることに至るまで、トランプによる事実上あらゆる動きにおいて、ヨーは大統領に対する支持を表明した。
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「彼は団結、活力、そして独立の機関としての憲法起草者本来の大統領職に対するビジョンに回帰した。後継者に対して精力的な行政の利益を確保するという点で、トランプは国に最高の貢献を果たしたのかもしれない」とヨーは結論付けた。