<引用元:JusttheNews.com 2020.6.20>
ブラック・ライブズ・マター運動―デモ参加者は警察への資金提供停止と、合衆国の相当な部分の抜本的な見直しを求めている―が全米で広がり続ける中、今週ある動画が再浮上した。その中で黒人の権利擁護運動団体の創設者の女性は、自身と共同設立者が「思想的な理論」に精通した「熟練したマルクス主義者」であることを認めていた。
表面上は合衆国で人種差別と警察の蛮行と戦い、それらを終わらせることを主目的とする団体であるが、ブラック・ライブズ・マター自体は左翼思想に染まった言葉とレトリックを多用している。同団体はウェブサイト上で、「人種的不公平、警察の蛮行、刑事司法改革、黒人移民、経済的不公平、LGBTQIA+と人権、環境的不公平、医療サービスを受ける権利、質の高い教育を受ける権利、そして選挙権と抑圧に関する問題」に注力しているとしている。
そうした進歩主義への執着は偶然のものではないようだ。2015年のインタビューの中で、同団体創設者の1人は、彼女と共同創設者が「科学的社会主義」の父であり国際共産主義運動の基礎を成す人物であるカール・マルクスの思想に専心していることを認めた。
パトリッセ・カラーズは、2013年にアリシア・ガーザとオーパル・トメティと共に同団体を設立したが、自身が生み出すことを助けた運動に関して、2015年にモーガン州立大学のジャレッド・ボール教授のインタビューを受けた。インタビューの中でボールはカラーズに彼女の団体に対する「批判」について質問した。「ブラック・ライブズ・マターにおける思想的方向性がことによると欠如しているために、立ち消えになってしまうのでは」というものだ。
その質問に答えてカラーズは、同団体には「思想的な骨組み」があると述べた。
「特に私とアリシアは熟練の組織者です。我々は熟練のマルクス主義者なのです。我々はまあ言ってみれば思想的な理論に精通しています」と彼女は話し、同団体の創設者は、「非常に数多くの黒人に役立つような運動を作り上げ」ようとしたのだと続けた。
「我々は必ずしもこの運動の先駆けになりたいのではありません。我々は政治的な骨組みを生み出そうとしてきたのだと思います。我々が黒人社会の中で最も脆弱だと考える人たちを中心とするものであり、本当に我々全員の命のために戦うためのものです」と彼女は語った。
再浮上した動画、そして文化的・政治的勢力としてのブラック・ライブズ・マターの進展の継続は、無数のアメリカ人が同団体の列に加わり、大手企業やブランドが運動への支持に押し掛ける中でのものだ。
「ブラック・ライブズ・マター」という表現そのものが、アメリカの文化的状況の試金石となっており、活動家は、運動に対するある種の肯定の一環として白人がそうした特定の言葉を使うことを要求することもある。
マイク・ペンス副大統領は、「オール・ライブズ・マター(全ての人の命が大切だ)」という代わりにそれを口にすることを拒否したが、最近公にその言葉を使うよう圧力を掛けられた。