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「炎と怒り」著者がトランプの不倫についての質問に聞こえないふり(動画)

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トランプ政権の内幕を暴いたとされる暴露本、「炎と怒り」が日本でも発売されたようだ。以前お伝えしたように、信憑性が不確かなことを他ならぬその本の中で認めている著者のマイケル・ウォルフ氏が、都合の悪い質問に聞こえないふりをする場面がカメラに収められ、その信憑性には益々疑問符が付いている。

「炎と怒り(Fire and Fury)」は米国でもベストセラーになったというものの、そもそもその信憑性については米国人も厳しい点を付けている。

ポリティコが行った調査によると、内容がやや信頼できると答えたのは19パーセントであったが、非常に信頼できると回答したのはわずか13パーセントであった。これに対して全く信頼できないと答えたのは12パーセントだった。

また明らかに事実と異なる間違いが複数判明しており、トランプ氏がジョン・ベイナー前下院議長のことを選挙後全く知らなかったという主張は、トランプ氏の過去のツイートによって誤りであることが判明している。

ウォルフ氏は著書中や過去のインタビューで、トランプ氏がニッキー・ヘイリー国連大使と不倫関係を持っていたとほのめかしていたが、22日オランダのテレビ番組「College Tour」でのインタビューでついに自らがその真偽を「知らない」ことを認めた

ワシントンポストが伝えたところでは、ウォルフ氏は「これははっきりさせておこう・・・私は大統領が不倫をしたかどうかは知らない」と述べたという。

ウォルフ氏の暴露本に対しては、米国の多くのメディアがその信憑性に疑問を呈しており、反トランプで知られるMSNBCのミカ・ブルゼジンスキー氏でさえ、ウォルフ氏がトランプ氏とヘイリー氏の不倫の話を主張したことを非難している。

そしてウォルフ氏は、オーストラリアのテレビ番組「Today」の出演中にトランプ氏の不倫について質問を受けた際、見苦しい失態を演じてしまったようだ。

司会がウォルフ氏にトランプ氏の不倫についての質問をすると、同氏は聞こえないと主張して立ち上がり、インタビューを中断してしまったのだ。ところがその後、音声のトラブルはなく聞こえていたはずであることが番組側から暴露されてしまった。

以下はそのやり取りを報道したデイリー・コーラーからの引用だ。

「Today」の司会者、フォーダム氏はウォルフ氏に当初の主張について謝罪を求めた。

フォーダム氏はこう切り出した。「先月のテレビインタビューであなたは、ドナルド・トランプが大統領就任中の現在、ファーストレディに隠れて不倫していることを絶対に確信していると言いました。繰り返しますが、あなたは絶対にそうだと言いました」

「待ってください。私は・・・」とウォルフ氏は答えながらイヤホンを調整し始めた。

フォーダム氏は次のように促した。「先週、あなたは態度を全く変えて、『大統領が不倫をしたかどうか知りません』と言いました。ウォルフさん、あなたは大統領とファーストレディに謝罪すべきでしょうか?」

「声が聞こえません。ハロー?」とウォルフ氏は話した。

フォーダム氏は話し続けた。「つい先月、あなたは大統領が絶対に不倫しているに違いないと言いましたが、今はそうではないと言っています」

ウォルフ氏は、「何も聞こえません」と言って自分のイヤホンを外し始めた。

フォーダム氏は、不倫に関する主張について厳しく質問し始めるまではウォルフ氏が問題なく聞こえていたと指摘した。

「ウォルフ氏は先ほどまで私の声が聞こえていたのですが、もう聞こえないということですので・・・インタビューは以上となりそうです」とフォーダム氏は話した。

ウォルフ氏はその後ロンドンのセットから立ち去った。

番組が終わってからしばらくして、「Today」のロンドンスタジオはカメラのウォルフ氏側からの音声を公開し、フォーダム氏の質問が聞こえていたことが判明した。

「Today」のもう一人の司会者は次のように話した。「それはウォルフ氏側のイヤホンから音声が出ていたということで・・・つまりあなた(フォーダム氏)の声がはっきりと聞こえていたということでしょう」

フォーダム氏はウォルフ氏に質問が聞こえていたようだと言われると、次のように述べた。「それでは彼は、私の声が聞こえていたのか!」

「彼は私の声が聞こえないとウソ(porky pie)をつくことにしたのです」と、フォーダム氏はロンドン下町訛りのスラングを使って述べた。

ウォルフ氏の(信じ難い)迫真の演技は以下の動画でご確認を。

おまけ。

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