<引用元:デトロイト・フリープレス 2020.5.21>
トランプ大統領は、米国で新型コロナウイルスのパンデミックが始まってから初めてミシガン州を訪れ、イプシランティの部品工場を人工呼吸器工場に変えたことに対してフォードモーターとその社員の創意工夫と勇気を称賛した。
短い工場見学とアフリカ系米国人役員、大臣、共和党上院議員候補のジョン・ジェームズとの会談後のスピーチで、トランプはフォード社の人工呼吸器増産における迅速な転換に言及したが、今は米国経済―とくに製造業―を再び大盛況にする時だと述べた。
「1カ月前、フォードは人工呼吸器を1つも作ったことがなかったが、今や世界のリーダーとなっている」と大統領は、ビル・フォード会長とジム・ハケットCEOをはじめとする聴衆に語った。「もうすぐ新しい人工呼吸器を1分ごとに製造するようになる。すばらしい成果だ」
フォードはGEヘルスケアと共同で、7月までに10万個の人工呼吸器を作ろうというトランプ政権の取り組みの一環として、約5万個の呼吸器を製造した。人工呼吸器はウイルスのために深刻な呼吸障害を負った人々の治療に必要な医療器具だ。ウイルスのために3月以降ミシガンでは5千人以上、米国全体では約9万5千人の人が死亡している。
トランプは、フォード、ジェネラル・モーターズ、FCAは全て今週自動車生産を再開したと述べ、ウイルス対策として全米で実施された閉鎖で生じた膨大な失業と何百万もの失業保険受給申請を前提として、製造業者が景気回復をリードしてくれることを期待していると語った。
フォード―同社はマスクとフェースシールドも製造している―と他の自動車メーカーは、疾病まん延を防止するための社会距離戦略の勧告で求められているように、マスクの義務付けと従業員が6フィートの距離を取るようにするルールによって労働者保護に気を付けている、とトランプは述べた。労働者は工場に入る際は検査も受ける。
だがトランプは、仕事に戻る時だと述べた。
「みなさんの協力と我々の政策によって、この国は壮大な回復の準備が整っている」とトランプは語り、ウイルスのための閉鎖は必要だったと述べた。「それはもうすでに始まっている。来年までにはあらゆる予測を超えているだろう」
「我々の国は閉鎖されるべき運命ではなかった。・・・人々の健康を守るためには、機能的な経済を持つ必要がある。仕事に戻る必要があり、そうしたいと考える米国人は、非難されるべきではない。支持されるべきだ」とトランプは語った。
(以下略)