ドナルド・トランプ大統領は土曜日にリバティー大学で、初めての卒業式の演説を行い、批判を無視し、リスクを負い、諦めず、『アメリカでは政府ではなく神を崇拝する』ということを忘れないよう「夢想家たち」に促した。
トランプ大統領は卒業生に彼らが「輝かしい未来に向けて卒業する」のだと語った。
「皆さんは自分が達成したことに対して多きな誇りを持つべきです」とトランプは彼らに語った。
トランプはとりわけ軍で働いた卒業生を評価した。「皆さんの卒業生の中に軍服を着て国に仕えた多くの愛国者がいたということは、この大学にとって真に証しであり皆さんが受け入れるべき価値を持つものです」
また彼はリバティー大学のジェリー・ファールウェル・ジュニア学長とその家族に感謝の言葉を述べた。
「皆さんは人生で最も偉大な冒険を始めようとしているのです」とトランプは卒業生が非常に幸運であると述べた。
「皆さんが受けたそのすべての祝福によって、この国にそして世界に対して何を返そうとするのか、歴史の砂の上にどのような跡を残そうとするのか自分に問いかけてください。未来のアメリカ人は私たちがこの地上でのわずかな時間の中で何を成したと言うでしょうか?私達はリスクを負っているでしょうか?私達は敢えて期待を裏切ったでしょうか?私達は受け入れられている見識に挑戦し、確立された体制に挑んだのでしょうか?私はそうしたと思いますが、私達は皆そうであり、そうしようとしているのです。あるいは私達はただ慣例に従い、流れに沿って泳ぎ、それが簡単な道だから、それが伝統的な道だから、またそれが受け入れられた道だからという理由で屈服するのでしょうか?次の事を忘れないでください。やる価値のあることは決して簡単には実現しなかったということを。自分の信念に従うということは、正しいことを行うだけの勇気を持たない人々からの批判に喜んで直面しなければならないということなのです。そして彼らは何が正しいか知っていてもそれを実行するだけの勇気や根性、根気を持っていません。それはまだ踏み固められていない道と呼ばれるものです。」
トランプはそれぞれの卒業生が「真実の戦士」、「私達の国と自分達の家族のための戦士」となることを知っていると述べた。彼は容易ではなくても正しいことをするように勧めた。「皆さんは自分に対して、自分の家族に対して、自分の信念に対して忠実であるでしょう」と。
大統領はそれから、彼がワシントンDCで務めてきたこれまでの短い期間に見てきたことについて次のように言及した。
私はどれほどその体制が損なわれているかこの目で見てきました。自分達はすべてを知っており、すべての人を理解していると考えている少数の破綻した考えを持つ人々が、他のすべての人に生き方や何をすべきか、どのように考えるべきかを教えたいと思っています。しかし、とりわけ自分で自分が正しいと分かっているときに、他人に自分が何を信じるかを教えさせようとはしないでしょう。
トランプはそれらの卒業生たちが過去1年だけで何千時間も施して来たと述べた。「私達には自分たちの生活をどのように暮らすかについてワシントンから講義を受ける必要はありません」と彼は続けた。
彼は自分が指導者たちの前に立っており、その群衆の中に未来のアメリカ大統領が1人か2人いるだろうと述べた。
「アメリカは真の信仰者の国であるので常に夢の国でした」とトランプはプリマスへのピルグリムの上陸に言及して述べた。ピルグリムは祈りを捧げ、その後アメリカの建国の父たちが独立宣言の中で創造主である神について4回引き合いに出したと彼は述べた。
「なぜならアメリカでは政府ではなく神を崇拝するからです」と彼は述べた。
彼はアメリカ合衆国の通貨に「われらは神を信ずる」とあることを認め、忠誠の誓いにある「神の下に1つの国」を引き合いに出した。
「アメリカの物語は深い信仰、大きな夢、そして謙虚さを持って始まった冒険の物語なのです」とトランプは述べ、リバティー大学も同じように始まったのだと語った。
トランプは、多くの人がリバティー大学の創設者であるジェリー・ファールウェルにそのようなキリスト教の大学という彼の構想は不可能だと言ったと述べた。彼は2016年の大統領選でのキリスト教の福音派の有権者と彼らの影響を認め、彼らが投票してくれたことに感謝した。
「なぜそれができないか説明しながら傍観しつつ、一斉に非難を受けずに意義深いことを成し遂げた人は誰もいませんでした。批評家になることほど簡単でみじめなことはないのです。なぜなら彼らはその仕事を達成できない人々だからです」とトランプは述べた。
「未来は夢想家のものであり、批評家のものではありません」と彼は付け加えた。
彼は大学が「国際的レベル」のスポーツプログラムとフットボール・チームを推進してきたことについて語った。「皆さんは最初は最も謙虚な立場から、学問とスポーツの両方で優秀な成績を収めるようになりました」とトランプは述べた。
トランプ大統領は2017年のクラスに対して続けて励ましの言葉をかけた。「諦めてはいけません。人生ではやめたいと思うときもあるでしょう。家に帰りたいと思うこともあるでしょう・・・ただ決してやめないでください」
彼は、優秀なクラスのトップの人々がやめてしまい、同じだけの才能や能力を持っていない人々が諦めなかったがゆえに今世界で最も成功した人々の中にいるのを目撃してきたと語った。
「品格と誇りを持って振る舞ってください。自分から最高のものを引き出して定着した利害関係と破綻した権力構造に挑戦することを決して恐れないでください」と彼は語り、「ところでそれに聞き覚えがあるでしょうか?」と言って自身の経験と対比して見せた。
「人々があなたにそれは不可能だ、それはできないと言えば言うほど、あなたはそれが間違いだということを証明すると絶対的に決心すべきです。不可能という言葉をやる気と同等に扱うのです。部外者となる機会を楽しむのです」とトランプは語った。
「世の中を変えるのは部外者なのです」と彼は言明した。「破綻したシステムがあなたは間違っていると言えば言うほど、より一層自分は前進し続けなければならないと確信すべきなのです」
「最も重要なのは自分が好きな事をやるべきだということです」と彼は卒業生に助言した。
トランプは殿堂入りしたフットボール選手のジム・ケリーを卒業式の聴衆に対するインスピレーションとして示した。「彼は1度ではなく2度 癌を克服しました」とトランプは述べた。彼は、ケリーと妻のジルが最低の状態にあったが彼らが闘ってケリーが乗り越えたことを思い起こした。ケリーの娘のエリンも同じ日にリバティー大学を卒業することが認められた。
「皆さんは信仰と希望と愛という福音のメッセージの生きた目撃者です」とトランプは卒業生に語った。「アメリカは人々が自分の信仰を行動に移すとき良くなります。私が皆さんの大統領である限り、皆さんが自分の信仰を実践し、自分の心にあることを説くことを誰も妨げることはないでしょう」
「神に祈り、その教えに従いましょう」とトランプは促した。
またトランプは98歳になる第二次世界大戦の退役軍人、ジョージ・ロジャーズのことを挙げた。かつての戦争捕虜でありバターン死の行進の生存者である彼は、復帰したときわずか85ポンド(約39キログラム)しかなかった。ロジャーはかつてリバティー大学のCFOおよび副学長を務めた。
「私達が諦め、誰でもある時点で直面する苦痛や怒りに屈し、神のビジョンにおいて希望を失う理由があるとすれば、それはまさしくジョージ・ロジャーズのことでしたが、彼が取った行動はそうではありませんでした」とトランプは述べた。「彼は私たちが今日目撃しているような、また過去長年に渡って目撃してきたような残酷さの潮流に対抗して文明を守りました」
トランプは、アメリカは今日このような残酷さに直面しており、アメリカの将官が来週、アメリカの取り組みに関して発表する内容があるだろうと述べた。
彼はロジャーズの神に対する信仰、アメリカへの帰還、そしてリバティー大学への投資について説明した。
トランプは、卒業生が将来人生のあらゆる面で指導者となることを勧めた。彼は、「皆さんは破綻したエスタブリッシュメントを、国民に奉仕し、国民を保護する政府に取って変えるという信念を持つのです」と付け加えた。
「私達は1つの故郷と1つの輝かしい運命を共有しているということをいつも忘れてはなりません」とトランプは述べた。
私達の肌の色が褐色でも、黒くても白くても、私達は皆同じ愛国者として赤い血を流し、私達は皆、同じ偉大なアメリカ国旗に敬礼するのであり、皆同じ全能の神によって作られています。リバティー大学で学んだことを忘れない限り、自分の信仰に誇りを持ち、信念に勇気を持ち、神に対する信仰を持つ限り、失敗することはありません。そしてアメリカがその価値に対して真実である限り、その市民に対して忠実である限り、そして創造主に対して献身する限り、私達の最高の日々はまだこれからなのです。それを皆さんに約束できます。
トランプは演説に先立ち、名誉博士号を授与された。
演説の前に、リバティー大学のジェリー・L・ファールウェル・ジュニアは、大統領がリンチバーグで飛行機を降りると彼を出迎えた。スティーブ・バノン、スティーブン・ミラー、そしてディナ・パウエルがエアフォース・ワンに乗ってトランプと同行した。
トランプ大統領は家族に感謝し、リバティー大学に感謝すると共に2017年の卒業生とアメリカ合衆国、そしてそこに集まったすべての人々に神の祝福を祈り、アメリカ合衆国として初めての卒業メッセージを締めくくった。