<引用元:FOXニュース 2020.3.21>ピーター・ナバロ氏による寄稿
トランプ大統領は中国武漢ウイルスに対応するために、連邦政府と米国企業双方の全力を結束させることを約束した――そして民間企業からの反応は圧倒的なものとなっている。
これがどうやって実現しているかを理解してもらうため――また米国民のみなさんが家庭で安全に待機することで中国コロナウイルスに対処する中で、企業が支援のために力を入れていることを理解してもらうために――ここホワイトハウスでの1週間を手短に説明させてもらいたい。
これによって、トランプ時代での障壁を取り除くために全員が連邦政府の至る所でどれほど懸命に努力しているかが明らかになるだろう。つまりできるだけ早く、ということだ。
1週間前私の事務所はハネウェル副社長のRomina Khananishoから電話を受け、N95マスクの生産を1週間当たり何百万個も増やすという約束をもらった。ところが同社は、マサチューセッツ州からロードアイランド州スミスフィールドの生産設備への機械の移動に着手できるように、短納期の契約提案を必要としていた。
私は同じようにすぐに電話を掛けて、保健福祉省(HHS)から迅速に承認するという約束を得た。それを基に――またこの政権の誠意を信頼して――ハネウェルはすでに設備の拡張に着手し、アリゾナ工場のための2番目の提案を出した。
先週末私はHHSから、イタリアから中国コロナウイルスの検査スワブと標本採取キットの大量発送ができるよう支援を求める緊急連絡を受けた。同国は渡航制限が実施されていたためだ。
私の事務所は、軍による航空輸送で集荷を行うために防衛威嚇緩和機関(DTRA)のロナルド・ハンに協力を求めた。エレン・ロード取得・維持担当国防次官が一連の承認に協力してくれた。
翌日FedExのフレッド・スミスCEOに電話を掛けると、彼は自社のチームにメンフィスで航空便を出迎えさせて、積み荷を5つの町に運ぶことに気前よく同意してくれた。最初から最後まで国防総省は見事な働きをした。製造会社のコパンの助けで、我々は72時間以内に米国民に80万個のスワブを得た――そしてもっとたくさん届く予定だ。
先週の月曜日、私はアルコール飲料メーカーのペルノ・リカール社のタラ・エンゲルからEメールを受け取った。同社は製造ラインの一部を別の用途で使用してハンドサニタイザー(手指消毒液)を製造することに前向きだったが、それには幾分お役所仕事を効率化させる必要があった。
1時間以内に、そして財務省、食品衣料品局、HHSへの電話の後、ペルノはハンドサニタイザーの第一弾の製造に向けて順調に進んでいた。同社は全国配布に向けて毎週約4,000ガロンを連邦緊急事態管理局(FEMA)に寄付する予定だ。そして全てがアーカンソー州、ケンタッキー州などの工場で作られた米国製だ。
また現在私の事務所は、人工呼吸器やバイタルサイン測定機器から検査キット、手袋と防護スーツに至るまで、全てを供給する40社余りも含めて、全米製造業者協会との大きな取り組みの調整を支援している。これは大きな取り組みであり、数日中にはまた製品が潤沢になるだろう。
最後の例として、私は全米繊維団体協議会のキム・グラス会長から電話で断りようのない申し出を受けた。Parkdale Millsのアンディ・ウォーリック、ヘインズのマイク・フェアクロスのような人々の助けで、彼女は1週間に500万個ものマスクを生産することに前向きな広範な製造業者連合を結成し、数週間以内にそれが始動する。この取り組みには工場の別目的での利用から原材料のために飛び回ることまで含まれる。
これらは、国の最も差し迫った課題を解決するために政府と民間企業が緊密に協力し合った時に何が達成できるか、またトランプ大統領のような強い指導者の下で国が団結した時に何が可能であるかという2、3の例に過ぎない。
米国企業が、この中国ウイルスとの国の戦争を支えるために工場を転用して――第二次世界大戦でそうであったように――迅速にまた大胆に力を入れる中であっても、この危機の最中に必需品を買いだめし暴利を貪ろうとする者がわずかに存在している。
この危機から暴利を貪ろうと考える者は、トランプ政権から全力で報復を受けることになるだろう。
ピーター・ナバロ氏は製造業・通商政策担当大統領補佐官であり通商製造業政策局の局長である。