<引用元:デイリー・コーラー 2020.3.21>
ドナルド・トランプ大統領は21日、中国のコロナウイルス対応に関して、中国が病気を米軍のせいにしたことを非難した数日後に中国の「透明性」を称賛し、矛盾したメッセージを送った。
トランプは21日にコロナウイルス・タスクフォースと共に記者会見に出席し、合間合間に中国のコロナウイルス対応を「透明性がある」と称賛しながら、「秘密主義」だと批判した。
「私は習主席とはすばらしい関係を持っている。もっと早く我々に伝えてくれることができたらよかった。中国はとても秘密主義であり、それは残念なことだ」とトランプは語った。
「トニー・ファウチと全ての人々、才能ある人々は、こうしたことが起こると知っていたなら、あと3、4カ月の期間あったらよかったと思っているだろう。中国はとても秘密主義であり、それは残念なことだ」とトランプは語った。
この反応から、ある記者はトランプが習の透明性を1月24日に称賛したツイートを引き合いに質問を投げかけた。
トランプはその主張を固持して、「その通りだから」中国の透明性を称賛したのだと答えた。
「彼らはあの時点で透明性があったが、実際に起きたことを見てみるともっと早くから透明性を持つこともできた」とトランプは説明した。
トランプ大統領はまた、中国共産党が病気を米軍のせいにしようとしたことを引き合いにして自身が「中国ウイルス」という言葉を使用していることを弁護した。
世界の敵対的な指導者に対して一見矛盾した立場を取るのは、トランプ政権では必ずしも真新しいことではない。トランプは、ロシアのウラジミール・プーチン大統領や北朝鮮独裁者の金正恩のような他国の首脳を、世界全体での彼らの目標を縮小させるための交渉をしている場合でもたびたび「友人」と呼んでいる。
そうしたやり取りの中、上院の共和党と民主党はトランプ政権が要求する1兆ドルの景気刺激パッケージをめぐり交渉を継続した。
法案が成立すれば、年収が7万5千ドルを下回る人にそれぞれ1,200ドルの小切手が与えられることになる。7万5千ドルの限度を超える場合は100ドル超過するごとに5ドルが減額される。また子供は500ドルを受け取る。