<引用元:ニューヨーク・ポスト 2021.6.3>
ドナルド・トランプ前大統領は、公開されたアンソニー・ファウチ博士の多数のメールを指摘して、同氏に中国の研究所での「機能獲得」研究について知っていることを含めて「疑問」に回答するよう求めた―そして中国には、ウイルスを流出したとされることについて米国に10兆ドルを支払うよう要求した。
「ファウチ博士が回答しなければならない疑問が多数ある。米国による武漢への資金拠出は愚かにも2014年にオバマ政権によって始まったが、トランプ政権下で終了した。私はそれを聞いた時、『あり得ない』といった。ファウチ博士は「機能獲得」研究について何をいつ知ったのか?」とトランプは、6月3日にメール送信された声明で述べた。
トランプはすぐ後の2番目のメールでこう続けた。「さてみなさん、いわゆる『敵対者』でさえ中国ウイルスが武漢の研究所から出たということについて、トランプ大統領は正しかったといい始めている。ファウチ博士と中国の間のやり取りは、誰もが無視できないほど声高なものだ。中国は米国と世界に、自分たちが引き起こした死と破壊のために10兆ドルを支払うべきだ」
またトランプは、自身の政権でコロナウイルス・タスクフォースのメンバーだったファウチの助言を、必ずしも受け入れなくて良かったと述べた。
「メールを読んだが、ファウチ博士が私にやって欲しいと思うことを私が行わなかったのは国にとって幸運だった。例えば私は、早期に中国に対して国境を閉鎖したが、ファウチはそれを望んでいなかった。民主党とフェイクニュースのメディアは、私を『外国人嫌い』とさえ呼んだ。最終的にはこれが、命を救う判断だったことが分かった。ヨーロッパや特に感染が激しい国に対して国境を閉鎖したことも同様だ」とトランプは述べた。
「私は後に、『トニー』からさえ何万人もの命を救ったのは私のおかげだと称賛された。ファウチ博士はまた、ワクチンを作るには3,4年か、もしかすると5年かかると考えていたので、ワクチン生産のスピードを重視しなかった。私はオペレーション・ワープスピードによって9カ月以内でやり遂げた」と前大統領は述べた。
「振り返ると、ワクチンは世界を救っている。それで私は史上最大の賭けをした。我々は有効性が分かる前から何十億ドルにも相当するワクチンを注文した。それがなければ、我々の最高のワクチンは今年の10月までにも投与できなかっただろう。現在世界を救い、何百万人もの命を救っているワクチンを誰も得られなかっただろう!」とトランプは述べた。
前大統領は、ファウチがマスク着用についての助言を急変させたことも非難した。
「その上ファウチ博士は、私でさえマスクは少なくとも役に立つと思っていた時に全く反対だった。その後彼は完全に考えを変え、極端なマスク派になった!」とトランプは述べた。