<引用元:ニューヨーク・ポスト 2020.1.3>
トランプ大統領は3日、イランのカセム・ソレイマニ司令官の殺害は米国人の生命を守るために必要だったと述べた――また米国が行動を起こしたのは戦争を防ぐためであり、始めるためではないと語った。
「ソレイマニは米国の外交官と軍人に対して今にも悪質な攻撃を加えようと計画していたが、その現場を押さえて抹殺した。私の指導下では、米国人を傷つけ、また傷つけようとするテロリストに対しては米国の方針に曖昧さはない。お前たちを見つけ出して抹殺する」とトランプはマー・ア・ラゴで報道陣に語った。
「昨晩の行動は戦争を止めるためだ。戦争を始めるための行動ではない」
最高司令官は、ソレイマニが先週末米国の請負業者を殺害し軍関係者を負傷させたロケット攻撃と、その後のバグダッドの米国大使館襲撃を計画したと述べた。
「イスラム革命防衛隊とソレイマニが指揮していた冷酷なコッズ部隊は長年、米国の軍人と市民を何百人も負傷させ殺害してきた」とトランプは主張した。
「最近イラクで標的となったのは、米国人1人を殺害し、4人の軍人に重傷を負わせたロケット攻撃、そしてバグダッドの米国大使館に対する襲撃だ」
それからトランプは、ソレイマニが米国人だけでなく自国民も殺害したとして非難した。
「ごく最近、ソレイマニはイランの抗議活動者に対する残虐な鎮圧を主導した。そこでは千人以上の罪のない市民が自国政府によって痛めつけられ、殺された」とトランプは反政府抗議者に言及した。
コッズ部隊の隊長は自分の就任のずっと前に抹殺されるべきだった、とトランプは述べた。
「昨日米国が行ったことはずっと前にやっておくべきことだった。そうすれば数多くの人命が救われていただろう」とトランプは語り、「私はイラン国民に深い敬意を持っている。素晴らしい人たちだ」と続けた。
それからトランプは米軍を称賛し、イランに対してテロに関与する他の者も標的となる可能性があると脅した。
「米国は世界で群を抜いて最高の軍隊を持っている。世界で最高のインテリジェンス持っている。どんな場所でも米国人が脅かされることがあれば、いつでも必要な措置を講じる準備がある。具体的にはイランのことだ」
大統領は質問を受け付けなかった。