<引用元:ワシントン・フリービーコン 2019.11.27>
イラン、中国、ロシアは数週間後に初の共同軍事演習を行う。指導者はそのならず者国家間での軍事協力の増大に関して「世界にメッセージ」を送るものとなる、としている。
イラン海軍司令官のホセイン・ハンザディ少将は27日、同国は来月中にロシアと中国と共同で大規模軍事演習を行う予定だと述べた。
「共同軍事演習というのは、様々な政治、経済、社会分野、そして最終的には軍事分野での高度な関係を持つ2カ国以上が行う軍事演習であり、通常最高レベルの協力関係となる」と、ハンザディはイランの国営報道機関に対する声明の中で語った。
「複数の国の共同軍事演習は、地上、海上、また空中であっても、各国間の連携が目覚ましく進展していることを示すものだ」とその軍事指導者は語った。
共同軍事演習の目的は、世界、特に米国のようにイランの拡大する軍事的野望を抑制しようとしてきた西側諸国にメッセージを送ることだろう。
「イラン、ロシア、中国の共同軍事演習は、おそらく来月実施され、これらの3カ国が共有・日共有の利益に関して戦略上意味のあるポイントに達しているという同じメッセージを世界に送るものだ。そこで非共有というのは我々が互いの国益に対して持つ敬意のことだ」とハンザディは語ったとされている。
イラン軍事指導者は海上での軍事演習実施の重要性を強調した。同国が特に西側に対して面倒を起こしている領域だ。イラン海軍艦艇は頻繁に米軍艦艇に嫌がらせを行っており、国際的な海上交通路を混乱させることを狙って様々な妨害工作での役割を演じている。
「軍事演習では、海上の安全保障はいかなるものでも全ての関係国の利益が含まれなければならない、というこのメッセージを世界に送ることを目指している。我々は、特定の時期に、1つの特定の国の利益にしか応えない安全保障は許さない。またそれは他国の安全保障を無視している」とハンザディは語った。