<引用元:ワシントン・エグザミナー 2019.11.5>ワシントン・シークレット、ポール・ベダード氏論説
トランプ大統領の弾劾と解任をめぐる党派間の分裂は記録的なレベルであり、リチャード・ニクソン元大統領の同様の戦いよりはるかに悪化している。ニクソンは弾劾の恐れがあったがその前に辞任した。
そしてトランプとトランプ弾劾を推進する民主党が国を分断している最新の兆候として、トランプの支持率は1974年に辞任した当時のニクソンの支持率の約2倍となっている。
最新のギャラップの調査では、トランプの支持率はニクソンの24パーセントに対して、41パーセントを維持している。
ニクソンやビル・クリントン元大統領に対する弾劾中と異なり、どちらの側も硬化しており議会の行動が困難になっている、と世論調査アナリストは述べた。
「極度に党派間で両極化していることが、トランプの弾劾プロセスをニクソンやクリントンのケースから際立たせている。共和党はニクソン解任を支持しなかったが、それでも解任支持も多かったために、弾劾に関して党の多数派に反対票を投じるだけの自由度はより高かった。またニクソンの支持率が低かったため――全体で24パーセント、共和党内で50パーセント――共和党議員は党の基盤に反対票を投じるだけの余地がもっとあった」とギャラップは述べた。
ところがトランプの場合、トランプの弾劾・解任に共和党の92パーセントが反対している。ニクソンの場合59パーセントが解任に反対し、31パーセントが賛成だった。
民主党の中ではトランプの弾劾・解任を87パーセントが支持している。ニクソンの場合71パーセント弾劾支持だった。
ギャラップの2つの分析結果で、国がいかに分断されているかが明確になった。
「共和党は弾劾反対についても、トランプへの支持についても確固としている」とギャラップは共和党について述べた。
民主党についても同様だ。「トランプに対する就任以来の根強い反対は、弾劾プロセスが展開する中で民主党が意見を変える可能性が低いことを示唆している」とギャラップは述べた。