<引用元:FOXニュース 2019.10.18>
トランプ大統領の弁護チームは16日にCNNに書簡を送り、同放送局の「不公正で、事実無根で、非倫理的で、不法な」報道について法的措置を取ると威嚇した。
チャールズ・J・ハーダー弁護士が、CNNのジェフ・ザッカー社長とデイビッド・ビジランテ顧問弁護士宛てに送った書簡には、「現在の状況のように、この国の歴史において大統領が長期間、いわゆる『主流』ニュースによる不公正で、事実無根で、非倫理的で、不法な集中攻撃の対象となったことはない」とあった。
FOXニュースは18日に書簡を入手したが、そこではCNNに「この問題の適切な解決について話し合うために」ハーダー弁護士に連絡するよう求めており、それには「相当な額の損害賠償」とそれ以外に、「状況の重大さに完全に対処するために必要な適切な措置」が含まれるとしている。
CNN広報担当者は、書簡は「人目を引くための必死なPR活動に過ぎず回答に値しない」とFOXニュースに述べた。
ハーダーは、CNNが大統領を不公正に報道しながら、「ジャーナリスト」、「真実の探求者」、「世界に情報提供し、関与し、力を与える使命によって団結している」と自称することで、連邦商標法であるランハム法に違反したと述べた。また書簡では、CNNが大統領を誠実で正確な態度で報道しないことによって、プロフェッショナル・ジャーナリスト協会の倫理規定に違反したとも主張している。
書簡は、プロジェクト・ベリタスが最近発表した一連の隠し撮りビデオのことを指摘している。CNNの現場スタッフが同局のリベラル偏向について雑談し、ザッカー社長がトランプの否定的報道のために、「重要な報道」を没にするようプロデューサーに命じているところを捉えたと主張しているものだ。
新たに公開された映像では、FOXニュースは自主的に確認していないものの、元CNN社員のケアリー・ポアーチがスタッフを隠し撮りし、同局の朝の編集会議を録音したものを取り上げている。今週初めにトランプは、動画を受けて、CNNに対する法的措置の可能性についてツイッターでほのめかしていた。
「あなた自身の従業員が、CNNはザッカー氏が大統領に対して抱いているとされる『個人的な復讐心』を動機として、客観的な態度でニュースを報じるのではなく『トランプ大統領をこき下ろそうと』することに集中している、と発言しているようだ。動画の中であなたの従業員は、実際はCNNの報道が中立とは程遠く、大統領に対して非常に否定的に偏向しているのに、CNNは報道を中立的で公平に見せようとしていると述べているようだ」とハーダーは書いた。
それからトランプの弁護チームは、CNNのトランプに対する不公正を証明する「証拠の氷山の一角」とハーダーが呼ぶ、隠し撮りの中でCNN社員が行っていた一連の発言を列挙した。
ホワイトハウスはコメントの要求に対して即座に回答しなかった。