<引用元:ワシントン・エグザミナー 2019.3.22>バイロン・ヨーク氏によるオピニオン
ロバート・モラーはトランプ=ロシア捜査の報告書をウィリアム・バー司法長官に提出した。近いうちに、おそらくは数時間以内に、バー長官は報告書の「主要な結論」を議会に送るだろう。まずは上下院の司法委員会の各委員長と幹部メンバーに渡される。その後何が起こるか不透明だが、確実に他の議員も文書を見ることになるだろうし、報告書の内容は間違いなくリークされるだろう。
モラーの捜査は終わり、モラーは新たな起訴を推薦しないということのようだ。
この時点で報告書に何が書かれているかを語ることはできない。だがこの早い段階でも、モラーの捜査中に起こらなかったことを示すことは可能だ。
1.モラーは、昨年マスコミの間で法的危機に陥ると強く憶測されていた、ドナルド・トランプ・ジュニア、ジャレッド・クシュナーその他の人物を起訴しなかった。
2.モラーは、昨年マスコミの強い憶測の対象となったように、2016年の選挙を不正に操作するためにロシアと共謀したことで、トランプ陣営や周辺の人物を罪に問わなかった。
3.モラーは、昨年マスコミの強い憶測の対象となったように、大統領を召喚しなかった、
4.昨年マスコミの強い憶測の対象となったように、大統領はモラーを解任しなかった。
5.大統領は、昨年マスコミの強い憶測の対象となったように、モラーの捜査に干渉しなかった。バー長官は議会への書簡の中で、司法省高官がモラーの捜査に干渉したことがあった場合、議員に知らせるという要求に言及した。バー長官は「そのような出来事はなかった」と書いていた。
モラーはもう終わった。ニュースが出てから間もなく、フォックスニュースのホワイトハウス特派員であるジョン・ロバーツは、「(ホワイトハウスの)現在の感触は、これがやっと終わったというものだ」と述べた。イエスでもありノーでもある。モラーが報告書を提出し、これ以上の起訴を推薦しないと決めたことは、広範なトランプ=ロシア捜査が終わったことを意味するものではない。この可能性を見込んで下院民主党は、それが決して終わらないようにするために、ここ数週間で新たなトランプ=ロシア捜査の手はずを整えていた。そうした捜査がまだ続いていくのはほぼ間違いないことだ。少なくとも2020年の選挙までは。