<引用元:デイリー・コーラー 2019.9.27>
報道によると、ウクライナ政府はドナルド・トランプ大統領が同国への軍事支援を凍結したことを、内部告発者の訴えの中心である電話から1カ月後まで知らなかった。
詳細が明らかになったことにより、ウクライナがジョー・バイデン元副大統領の捜査に同意するまで支援を差し止めると脅すことで、トランプがウクライナのゼレンスキー大統領と見返りの取り決めをしたという疑惑は複雑さを増す。
詳細が最初に報じられたのは23日のニューヨーク・タイムズだったが、7月25日の電話記録と内部告発者の告発内容が公開された後になるまでは比較的注目されていなかった。タイムズは当初記事の13段落目で支援凍結について報じた。
「会話を熟知する人々によると、トランプ氏はゼレンスキー氏との7月25日の電話で、軍事支援の延期については話さなかった。あるウクライナ当局者は、ゼレンスキー政権は電話から約1カ月後まで延期について知らなかった、と述べた」とタイムズは報じていた。
トランプは論争の的になっているゼレンスキーとの電話の、少なくとも1週間前に4億4千万ドルの軍事支援を延期することを決めたが、その理由は他のヨーロッパ諸国、特にドイツにさらなる支援に貢献することを求めたためだ、と今週初めに記者団に説明した。
電話記録により、2人の首脳が支援凍結の話をしなかったことが確認されている。ゼレンスキーが米国の武器をもっと購入したいという希望を表明する一方で、トランプは「努力」と「時間」によってウクライナが米国を支援することに関して、比較的一般的な話をしていた。
「我々は次の段階に向けて喜んで協力を継続するつもりであり、特にすぐにでも防衛目的で米国からジャベリン(ミサイル兵器)をさらに購入するつもりだ」とゼレンスキーは話した。
トランプはそれに答えて「頼み」があるといい、ウクライナに2016年大統領選挙での干渉の捜査を求めた。
大統領は電話の終盤まで、バイデンと息子のハンターの捜査の話を話題にしなかった。
コネチカット州民主党上院議員のクリス・マーフィーも26日のCNNのインタビューで、支援凍結と、トランプ顧問弁護士のルディ・ジュリアーニとウクライナが今後のバイデン捜査に関して連絡を取ることを、ゼレンスキーが「全く結び付けなかった」ことを認めた。