<引用元:FOXニュース 2019.11.7-8>
(独占)下院民主党の弾劾調査の重要証人、元駐ウクライナ米国大使マリー・ヨバノビッチは、「非常に微妙な」、そして「時間的制約のある」事柄に関して、個人のメールアカウントで民主党議会スタッフとやり取りしていた――しかも調査のきっかけとなった内部告発が提出されてわずか2日後の、告発が公になる1カ月前に。FOXニュースの番組「タッカー・カールソン・トゥナイト」が7日にメールを入手した。
メールはヨバノビッチが先月連邦議会で行った証言と食い違っているとみられる。ヨバノビッチは、自身が8月14日にスタッフのローラ・キャリーから受け取ったメールに関して、リー・ゼルディン下院議員(共和党、ニューヨーク)に答えた――が、そのメールには返信しなかったと宣誓供述していた。
連絡は「外交問題委員会から」来たもので、駐ウクライナ大使として5月に「私の辞任の状況について説明しに来て欲しいと思っていたのでしょう」と、ヨバノビッチはキャリーの最初のメールのことを説明して証言した。「私は国務省に警告しました。なぜなら私はまだ職員であり、そのため問題は一般に国務省によって対処されるからです」
ヨバノビッチはこう続けた。「ですから、彼女は私にメールを送りました。私は国務省に警告して、やり取りの対応を行うよう求めました。それから彼女は私に再度メールを送り、『誰に連絡を取るべきですか?』と尋ねました」
議会スタッフが公務のために、国務省の現職の職員の個人メールアドレスに連絡するのは正規の手続きに違反しているそうだ。
キャリーの申し出に対して返信したかどうか直接質問されると、ヨバノビッチは自分の知る限り、国務省の「立法問題局」のあるメンバーがキャリーに返答したとだけ証言した。
ヨバノビッチはいかなる形でもキャリーの最初のメールに自分で返答したとは述べておらず、国務省の誰に連絡すべきかに関する、キャリーのその後のメールには返事をしなかったと明白に証言した。
ところが、FOXニュースの「タッカー・カールソン・トゥナイト」が入手したメールによって、キャリーの8月14日の最初のメールにヨバノビッチが実際には、「喜んで再び連絡を取るし、あなたと話すことを楽しみにしている」と書いて、返事をしていたことが分かった。
8月14日、キャリーはヨバノビッチへの連絡で、前回2人が――上院外交委員会に「自分の詳細を説明された時に」――「入れ違い」になったことについて冗談をいい、その後キャリーが国務省を辞めて下院外交問題委員会に監視の職務を行うスタッフとして入ったと述べた。
「あなたがお話しする時間を取っていただけるか確認するために書いています――特に、我々が調査中のウクライナ関連の監視問題について話したいと思っています」と、キャリーはヨバノビッチに書いた。「いくつかの情報をあなたと検証する機会があればありがたいと思います。その中には非常に微妙で時間的制約のあるものもあり、我々が正しく把握しているか確認したいのです」
キャリーはこう続けた。「今週か来週、連絡の時間があるかお知らせいただけますか?あなたの選んだ場所に喜んで参りますし、電話の方が容易でしたら次のいずれかの番号でお願いいたします。コーヒーを飲みながらの面会がよろしければ今週末でも構いません」
8月15日にヨバノビッチは返信した。「連絡ありがとうございます――また転職おめでとうございます。喜んで再び連絡を取りますし、あなたと話すことを楽しみにしています。あなたが話し合いに関心を持っていることをEUR(ヨーロッパ・ユーラシア問題局)に知らせましたので、すぐに連絡が行くでしょう」
8月19日にキャリーはこう書いた。「素晴らしい――返事をありがとうございます。彼らからの連絡を楽しみに待ちます。お話ししたように今週連絡できれば理想的なのですが・・・あなたのスケジュール的に今週が可能だとしたら?」
ゼルディン議員は7日、ヨバノビッチがキャリーのメールに個人的に返事をしなかったとして、間違った証言をした恐れがあるのは「非常に憂慮すべき」だとFOXニュースに語った。
「この民主党スタッフの職務は、この弾劾ゲームに発展した内部告発者の試みに何らかの形でつながりがあった可能性が高いと思う」とゼルディンは語った。「内部告発者が弁護士を雇ったり、内部告発を提出したりする前に(下院情報委員会委員長の)アダム・シフのチームに接触したことがわかっている。シフは接触はなかったと主張して当初国民を騙していたのだが。その上、ヨバノビッチ大使に対するこのスタッフからのメールの内容は、何に関する会話だったかを物語っているが、私がヨバノビッチにスタッフが言おうとしていたことが具体的には何だったのか尋ねた時に、彼女はこうした詳細を提供しなかった」
ゼルディンはこう続けた。「私は民主党スタッフが、ヨバノビッチや国務省から返事をもらったかどうか明確に彼女に質問した。ヨバノビッチ大使がとりわけ宣誓証言で、私の質問に当然のことながら正直に答えなかったのは非常に憂慮すべきことだ」
ところが、民主党の下院外交問題委員会の報道官は、接触はヨバノビッチの周知となっていた駐ウクライナ大使罷免に関するものだとして、無害だと述べた。
(以下略)