<引用元:デイリー・コーラー 2019.9.16>カトリーナ・ピアソン氏による寄稿
「マイノリティ支援活動」――それは過去30年間共和党が選挙で敗北するたびに、過大な報酬を受け取る政治コンサルタントたちが繰り返してきたスローガンだが、ドナルド・トランプが現れて初めてその言葉が現実の意味を持つようになった。
マイノリティ支援を求める漠然とした声はずっと、1度でも選挙周期を経験した保守派であれば誰でもあきれさせる必勝法にすぎなかった。それでも一部のマイノリティ・グループ、特にアフリカ系米国人は共和党より民主党に偏って投票するので、マイノリティ有権者向けの口先だけの「支援活動」さえすれば、党が永遠に選挙で優勢になることが保証されると約束するコンサルタントのいいなりになる、一部の間抜けな共和党候補者がいつもいる。
そうして選挙のたびに、共和党選挙陣営は餌に食いつく。彼らはどうやらエイブラハム・リンカーンの遺産の一部が自分たちに伝わっていることに希望を託し、共和党の奴隷解放運動家としての起源についての使い古されてつまらない話を持ち出す。彼らは、民主党ライバルがずっと前に完成させた一種の見え透いた迎合を身を縮ませるようにまねて、候補者に「コミュニティリーダー」たちと写真撮影をさせる。
いうまでもなく、その全てが選挙の結果に効果がなかった。結局のところ、候補者が宣伝写真のために有名な黒人の隣に立っているとか、6年生の歴史の授業から引き出された上から目線の講義をするからといって忠誠心を転換するほど、黒人は実のところ無知ではないということだ。
トランプ大統領はそのような恩着せがましい政治活動には従事していない。その代わりに、マイノリティ有権者に無意味な巧みな話術ではなく目に見える成果を提示することで、新しい常識的なアプローチの道を開いてきた。
2016年にドナルド・トランプは、アフリカ系米国人と他のマイノリティ・グループを共和党の群れの中に取り込むために、政治の専門家とされる人たちが指示した過去30年の無駄な「支援活動」より多くの事を行った。トランプは、ワシントンの政治家が厚かましいニューヨークの不動産王に「対立的」であることを控え、もっと「繊細」になるよう乞うほど、共和党エスタブリッシュメントに衝撃を与える選挙運動を行った。
その結果どうなったか?トランプはアフリカ系米国人、ヒスパニック系米国人、アジア系米国人の中で、エスタブリッシュメントの人気者であるミット・ロムニーをしのぎ、それらのどのグループでも民主党の優位性を数パーセントポイント減らした。そうした有権者をトランプの陣営――候補者自身の積極的な態度だけでなく革新的な政策――に引き込んだのは、メッセージだったのであり、見え透いた迎合やリンカーンについてのつまらない言葉でもなかった。
トランプ陣営は2020年の選挙でのそうした拡大を当然のものと見なしていない。実際我々はそれらを拡大させることを決心している。だが我々は、その成功は「支援活動」から来るものではないと認識している。それは結果――約束したことと守られた約束から来るものだ。
アフリカ系米国人は、民主党の中の純粋な社会主義者グループから離れた全ての米国人と同じように、自分たちの生活を実質的に向上させる強い米国の経済を実現できる候補者に投票する。それはドナルド・トランプが約束したことであり、トランプ大統領が果たしたことだ。
平均世帯収入は、90年代のドットコム景気以来で最高のポイントであり、貧困は最低になっている。四半期が過ぎるたびに堅調な経済成長、非常に素晴らしい雇用創出、そして急速な賃金上昇を達成してきた。
これまでの好景気と違い、アフリカ系米国人と他のマイノリティは取り残されていない。トランプが候補者として約束した通り、彼らは発展の中心にある。アフリカ系米国人の失業率はトランプ政権の初期に最低記録に達し、それ以来ずっと低下しており、黒人と白人の雇用格差は歴史上最低にまで減少している。
ヒスパニック、アジア系米国人、そして女性も全て、最低の失業率を達成した。主に――米国の歴史上初めて――新規雇用の大部分が25歳から54歳までの有色人だったためだ。
それは「支援活動」ではなく、本物の結果だ。国のリベラル政治家と経済学者が全員、景気後退が来てドナルド・トランプが政治的に脆弱になるように祈っているにもかかわらず、政権は、すでに多くの米国人労働者を引き上げた広範で無差別な繁栄をさらに実現し続けようとしている。
30年間ずっと、「マイノリティ支援活動」は共和党に投票するための本当の理由をマイノリティに与えることができずにいた。その10分の1にも満たない期間で、トランプ大統領は1オンスの豊かさには1ポンドの迎合分の価値があることを示した。
カトリーナ・ピアソン(@KatrinaPierson) はドナルド・J・トランプ・フォー・プレジデント(Donald J. Trump for President Inc.)の上級アドバイザー