<引用元:ニューヨーク・ポスト 2019.4.1>ニューヨーク・ポスト編集委員会による社説
最も党派的な民主党議員でも、トランプ大統領が長い間現実に存在すると警告してきた国境の危機の問題を否定するのに、現時点では四苦八苦している。
それでも彼らは、大統領が取る行動をことごとく反射的に非難するのをやめない。――自分自身の解決策や意見を提示することもなく。
トランプは、米国とメキシコの国境、主として50ある合法的な交差地点の全てか一部の閉鎖をちらつかせている。(これまでに3人の大統領が実行したことがある。)
これはホワイトハウスが、北部三角地帯の国――グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドル――に対する約5億ドルの支援を打ち切る計画を発表してからのことだ。この3カ国が、当局者が「持続不可能な」大量の難民申請者と呼ぶものの主要な源だ。大統領は危機管理のための「移民専門家」を任命することも検討している。
2月には76,000人以上が国境を越えた。3月の合計は10万人を超えると予測されている。
これらの大部分は家族連れ――あるいは少なくともそう主張する人たちだ。というのも、何千ドルも払って雇われた密入国業者は、聖域への近道を不正に利用するために大人と無関係の子供を組み合わせているからだ。
数十年前に書かれた米国の移民と難民の法律は、とりわけ国境をより突破しやすくし、コントロールしようという取り組みを無力化するように裁判所が解釈してきた中で、改正が急務となっている。
現状では移民はもはや、(法律が求める)「根拠の確かな」帰国した場合の迫害の恐れを主張する必要がない。難民に条件を課そうとするトランプ政権の取り組みは、第9地区巡回裁判所によって覆された。
裁判所の判決は、20日以上の移民の拘留も妨げている。大部分は単純に釈放され、移民審問――彼らが出廷すると仮定してだが――を受けるのを待つ間、米国の滞在が許可される。
移民法改正に対するおもな障壁は、両党が全てを一挙に改革することを要求する傾向だった。それは明らかに間違ったやり方だ。必要なことは、適切な言葉を話す人なら誰にでも、米国に滞在する権利を効果的に許可しないように変更することだ。
民主党は、大統領が行動すると脅す時はいつでも憤慨するが、「来るなら来い」というだけで現実的なものは何も提示しない。
トランプは危機を認識している。民主党は邪魔にならないようにする必要がある。