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子供たちのために壁は必要=性的人身取引と戦った元国土安全保障省捜査官が語る

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<引用元:FOXニュース 2019.1.29>ティモシー・バラード

10年以上性的人身取引と戦ってきた、国土安全保障省(DHS)の元南部国境特別捜査官としてはっきり言えることは、国境の壁の問題を権力と党派的政治の問題にすべきではないということだ。それは子供たちの問題であるべきだ。――何万人もの子供たちがこれまで、また今も米国へと売買され、性的な取引を強制されているからだ。

人身取引は地球上で最も急速に成長する犯罪事業であり、その手中には何百万人もの子供の犠牲者が抜け出せずにいる。実のところこれは些末な問題ではない。――これこそ専ら国境と移民の議論の矢面に立たされるべきことだ。

私は、児童犯罪・児童取引部で、国土安全保障捜査の特別捜査官・覆面捜査官を12年以上務めた。10年にも及ぶその職務の中で、私はカリフォルニア州カレキシコの国境警備局に配置された。南部国境での越境犯罪と戦ってきた広範囲の経験に基づくと、子供たちのために壁の建設を絶対に仕上げるべきだということが、私には分かる。

つい最近、中米の13歳の少女――「リリアナ」と呼ぶことにしよう――が村から誘拐され、壁も障壁もない場所で米国へと売り渡された。彼女はそこからニューヨーク市に連れて行かれ、米国人に1日30回から40回レイプされた。

私が5年前に設立した反人身取引民間団体である、オペレーション・アンダーグラウンド・レールロード(Operation Underground Railroad)は、最終的にリリアナを生き地獄から助け出し、彼女は今我々の保護下で回復しつつあり、彼女を捉えた者たちと連邦裁判所で戦う準備をしている。

米国は最大とまではいかなくとも、子供とのセックスを消費する最大の国の1つだ。そうしたことから、人身取引犯は、奴隷化した子供たちを我々の国に連れて行けばとても儲かることを知っている。我々は、国境を事実上解放することで、こうした人身取引犯に大きな便宜を図っているのだ。

我々は、国境の壁を「悪者」を寄せ付けないためのものと見なすのを止めるべきだ。――もちろんそのことにも役には立つのだが。その代わりに、子供たちが性奴隷にされるのを、壁が防ぐことができるということに焦点を当てなければならない。壁は間違いなく、児童の性的人身取引の闇市場への入口に対する重要な障壁となり、誘拐犯と人身取引犯のやる気をまず第一に損なうだろう。

依然として誘拐されるそうした子供たちにとって、壁は希望をもたらすだろう。壁がもしあったら、リリアナを人身取引した者たちはおそらく、先進技術と訓練された捜査官が警備するどこかの通関手続きで、イチかバチかの賭けをせざるを得なかっただろう。事実、リリアナが人身取引されたのとほぼ同じ時期に、私は5歳の少年の救出活動に参加していたが、その人身取引犯は少年をメキシコのメヒカリで誘拐しており、その場所には実際壁があった。

警戒中の警備隊員は、鋭敏なスキルとハイテク監視装備を使用して、カレキシコの入館手続き地で米国人人身取引犯を捕らえ、少年を救出し、やがて人身取引ネットワーク全体を特定したおかげでさらに多くの子供たちを救出することができた。

こうして壁は機能するのだ。およそ1万人の子供たちが毎年米国に性奴隷として売られるために密入国されている。――この壁を完成させて子供たちを国内のモンスターたちから守るのは、我々が負う義務だ。

この観点から、トランプ大統領の計画に反対する人たちが壁を「不道徳」だと公言するのを聞き、私は心がかき乱された。奇妙なことに、この同じ反対者たちは、南部国境の約30パーセントを占める、既存の国境構造物の取り壊しを要求していない。

では壁は「不道徳」であるのか否か?30パーセントは道徳的だが、31パーセントでは不道徳なのか?彼らの主張は即座に破綻する。というのも壁は有効であり壁反対者もそれが分かっている。そうでなければ、「道徳的な」ことがついになされることを要求し、壁を取り壊すことだろう。

リリアナは、自分を守る壁がなかったので、自由の女神の約束を経験させてくれるような方法で、米国に入国しなかった。彼女は、米国の愛情深い里親と自由に生きるのではなく、米国の性犯罪者によって奴隷にされてしまった。

トランプ大統領の敵対者に反して、壁は自由の女神と矛盾しない。むしろそれが表すもの全てを保護し、維持する。

ネルソン・マンデラはかつて「子供の扱い方ほど、その社会の本質を鋭く明かすものはない」と宣言した。現在、米国は国境政策と移民問題について大きく分断されている。混乱があふれ、「専門家」が同意しなくても、我々が次に何をすべきか知るには、マンデラの語った偉大な真実を参考にしさえすればいい。

子供たちを優先させれば、先の道は開かれる。

ティモシー・バラードは、子供たちを性的人身取引から救出することに尽力する団体、オペレーション・アンダーグラウンド・レールロード(Operation Underground Railroad)の創設者でありCEOである。

 

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