記事翻訳

ロシア捜査に疑問を投げかけるFBI弁護士の2つの役割

投稿日:

<引用元:ザ・ヒル 2019.1.24>ジョン・ソロモン氏による寄稿

元FBI弁護士のジェームズ・ベーカーは、ヒラリー・クリントンが関わったロシア疑惑証拠のパイプ役であると同時に、2016年大統領選挙の数日前にトランプ陣営アドバイザーを対象にした、議論を呼んでいる外交情報監視法(FISA)令状のレビューも行っていた。

そしてベーカー自身が認めたように、彼の果たしたいずれの役割も常軌を逸したものだった。

ベーカーは、自身をFISA専門家と見なしているが、捜査官からの機密スパイ令状の申請をいつも決まってレビューしていたわけではなかった、と議会捜査団に述べた。だが彼は、トランプのアドバイザーであったカーター・ページを対象にした令状の裏付けとなる証拠を、自身が確認させて欲しいと要求したと語った。

「それが慎重に扱うべきものであることは分かっていた」と、ベーカーは昨年議員に対して証言した。その証言はまだ公開されていないものだ。ベーカーは自分の動機を、「法律を忠実に守って申請されていることを確認したかった」のだと話した。

ベーカーはこう説明した。「FBIが最初にカーター・ページに焦点を当て始めた時、私は気づいていた。私がそれに気づいたのは、それが我々の実施していた広範な捜査の一部だったからだ。・・・私はそれを最後に確認したいとは思っていない。つまり、認定責任者のことろにそれが届こうとしている時に、その時点で修正するのは難しいからだ」

ベーカーは次のように話した。「記憶では、私はカーター・ページのFISA開始についての事実に関する部分を読んだ。それで私が注目した部分は、何が(令状のための)相当な理由であるかという点だ」

通常、FISA令状のための証拠提出は、それが立証されており、正確であり、またFISA裁判所の裁判官が求める基準に一致するか確認するために、ウッズ・プロシージャ―と呼ばれる特別な過程を経る。

ベーカーは自らのレビューが異常であるか質問されると、「はい」と答えた。

それにしても、FBIの主席法律顧問が、慎重に扱うべき事件で異常な役割に飛びついたことは、ワシントンDC関係者にとって興味をそそることではあっても、必ずしも警戒すべきことではないかもしれない。他にもっと何かがある場合を除けば。

そしてその何かはある。

ベーカーは、FISAに対する独自の法的なレビューを行った前と後の両方で、もう1つ異常な役割を引き受けていた。それは、政治的な関与がある証拠を捜査チームに渡すという役割であり、1つはヒラリー・クリントンの弁護士から、もう1つはあるジャーナリストからのものだった。

FBIの扱う事件――と特に対諜報捜査の場合――の証拠は、第一線の捜査官が扱うのが普通だ。

だがベーカーは、2016年の9月のある日――FISA令状の1カ月前――、トランプ(とロシア)関連のサイバー関連の証拠を、民主党とクリントン陣営の弁護士であるマイケル・サスマンから受け取り、対ロシア諜報チームに引き渡していた。

その後、FISA令状が発行された後、ベーカーは2番目の証拠を捜査チームに渡した。今度の証拠は、トランプ批判者を自認するリベラル記者のデイビッド・コーンから11月に入手した、今や悪名高いクリストファー・スティールの文書の新版だった。

ベーカーが文書のコピーを入手した時点で、スティールはすでにロシア捜査の秘密の情報提供者としての立場をFBIから打ち切られていた。選挙前に報道機関と接触していたことについて嘘を言い、FBIの規約に違反したためだ。

つまり、FBIがスティールとのつながりを解消していたはずであった時期に、ベーカーは基本的に文書の運び屋の役割を果たしていたということだ。筆者が確認したFBIの覚書から、ベーカーがコーンから入手した版は、FBIがスティールの解雇前に受け取っていたものとは異なることが確認済みだ。

3つの行動。ベーカー自身が認めたように、全ては異常であり、標準的な手続きにはなく、別件のニュース漏洩疑惑で犯罪捜査の対象となっていることも認めた、元FBI局員である彼が引き受けたものだ。

ピーター・ストラックとリサ・ページという主要な捜査官が、捜査中に反トランプ的なメッセージをやり取りし、自分たちの権限をその共和党候補者が大統領になるのを「止める」ために利用すると示唆したことが暴露され、ロシア疑惑はすでに揺さぶられている。

FBIのアンドリュー・マッケイブ副長官も、自身が許可したとされるニュース漏洩について嘘を言ったことで解任された。また議会は今、裁判所から要求されたFISA令状から、無罪を証明する証拠が除外されていたことを認めている。

今、ベーカーの2つの役割――証拠の情報源、そして異常な法的レビュー担当者――のおかげで、他に何か不適切なことがあるだろうかと、議会は思いを巡らせている。

-記事翻訳
-,

関連記事

バー司法長官が衝撃証言、FISA不正関連の調査を明言

監察官によるFISA不正疑惑の捜査は数カ月以内に完了、捜査拡大の可能性も <引用元:ザ・ヒル 2019.4.9>ジョン・ソロモン氏による寄稿 注目を集める議会公聴会で困難な立場に立つと、どんな証人でも …

FISA乱用メモ全文の日本語訳

米下院情報委員会が2月2日に公開したいわゆるFISA(外国情報監視法)メモ(覚書)は、米マスコミとソーシャルメディアで大きな話題となった。 主要メディアの報道では、メモ公開はトランプ大統領がロシア疑惑 …

ウクライナについてのジョー・バイデンの説明に疑問を投げかける、秘密にされていたメモ

<引用元:ヒル 2019.9.26>ジョン・ソロモン氏による論説 現在2020年の大統領選挙の民主党候補者であるジョー・バイデン元副大統領は、ウクライナの論争に関する特定の話にはまり込んでいる。 バイ …

米下院情報委員会がFISAメモ公開、次の捜査対象は国務省

米下院情報委員会は、議論の的になっていたニューネス委員長による、いわゆるFISAメモを公開した。民主党はトランプ大統領をロシア疑惑の捜査から守るためのものだとして、公開に反対していた。同委員会は今回を …

米監視団体、カーター・ページの FISA 裁判所文書を取得

FISAメモの正当性を裏付け <引用元:ジューディシャル・ウォッチ、プレスリリース 2018.7.21> トム・フィットン会長 (ワシントンDC)ジューディシャル・ウォッチのトム・フィットン会長は、ト …

アーカイブ

@JpWelovetrump