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内部告発者がFBIロシア捜査の重要人物を暴露:「全ては罠だった」

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<引用元:2018.8.27 サラ・カーター

アダム・ロヴィンジャー

アダム・ロヴィンジャー氏

  • 元国防総省職員がFBI情報提供者による長期に渡る問題行動の経歴を暴露
  • ロシア捜査の重要人物はロシア政府と深いつながりを持っていたとみられる

国防総省の元分析官、アダム・ロヴィンジャーは、国防総省での最後の数カ月に偶然出くわしたことが、ドナルド・トランプ大統領の選挙陣営とロシア共謀疑惑に対するFBIの対応に不可欠な人物を暴露することになるとは予想だにしなかった。

内部告発者であるロヴィンジャー氏は、今自身の経歴を守るために戦っている。同氏の弁護士ショーン・ビグリー氏の話では、国防総省が2017年5月1日に彼の極秘情報に対するアクセス権限を停止したのは、当時ケンブリッジの名誉教授だったステファン・ハルパー氏が、国防総省の外交政策レポートを執筆し税金からの資金で約100万ドル(約1億1千万円)の支払いを受けたことをロヴィンジャー氏が内部調査によって暴いた時のことだった。

ロヴィンジャー氏のアクセス権限が停止される前、彼は上級戦略官として国家安全保障会議に派遣されていた。彼はわずか5カ月で国防総省に呼び戻され、名誉あるホワイトハウスへの派遣を潰され、国防総省別館で無意味な官僚的な仕事を行うよう命じられた。ビグリー氏によると国防総省は、「ロヴィンジャー氏の不正行為の証拠とされるものを1ページも引き渡すことを拒否した」にもかかわらず、彼の機密情報アクセス権限は最終的に2018年3月に取り消された。保守派の監視団体であるジューディシャル・ウォッチは最近、差し控えられた記録を入手するために国防総省を相手取って連邦裁判所へ告訴した。

またロヴィンジャー氏は、ハルパー氏が米国政府のために外国人と行った外交上の会談らしきことを実施する上で、彼が果たした役割について問題提起した。というのも、米国の連邦法によると彼の契約上の役割では、それを行うことは禁止されているためだ。

SaraACarter.comが実施した調査で判明しているのは、ロヴィンジャー氏が偶然発見した文書と情報、そして当ニュースサイトが入手した他の文書が、ハルパー氏について困惑させるような疑問を提起しているということだ。ハルパー氏はCIAの協力者であり、FBIがトランプ氏の2016年大統領選挙陣営に対して実施した「クロスファイアー・ハリケーン」捜査の母体となった主要人物の1人であると考えられていた。またハルパー氏は、FBIのロシア疑惑捜査に協力したわけだが、ウラジミール・プーチン大統領と直接つながりのある情報源はもちろんのこと、ロシア政府とも深いつながりを持っているようだ。

ハルパー氏はコメントの要求に応じなかった。

ビグリー氏はSaraACarter.comにこう話した。
「2016年に国防総省がステファン・ハルパーを悪用していたことについて、ロヴィンジャー氏が問題提起した際、彼は政治的な意図も、ハルパー氏のスパイ活動についての認識も全く持たずに行っていました。むしろロヴィンジャー氏は、全てのアメリカ人が公務員に当然期待しすることを単に行ったに過ぎません。つまり彼は法律違反と公的資金の全くの無駄遣いを上司に報告した、ということです」

またビグリー氏は、ロヴィンジャー氏はそのために、国防総省総合評価局の戦略官としての12年の経歴において究極の犠牲を支払ったのだと述べた。ビグリー氏によると、ロヴィンジャー氏が、ハルパー氏とその他の人々に与えられた疑わしい契約について報告と質問を始めるとすぐに、彼の機密情報アクセス権限は停止されたという。その契約者の中には、チェルシー・クリントン氏に近い間柄の人物も含まれていた。その後の2018年4月3日、国防総省ワシントン本部のバーバラ・ウェストゲート部長は、無期限に職務と給与支払いを停止する書簡をロヴィンジャー氏に送った。3月に機密情報アクセス権限が解除されてからのことだった。

ロヴィンジャー氏は結婚しており3人の子供を持つ一家の大黒柱であるが、給与が止められてからは家族の援助に頼って生活している。

内部告発することによる報復をビグリー氏は予測していた。「国防総省の官僚がその後すぐに、ロヴィンジャー氏の機密情報アクセス権限と国家安全保障会議への派遣を潰した時、私たちは驚きませんでした。彼は次期トランプ政権から名指しで依頼されて、上級戦略官を務めていました」と弁護士は話した。

ビグリー氏はこう話した。
「ところが、ロヴィンジャー氏の信用を傷つけようとする前例のない蛮行に、私たちは当惑しました。それには国防総省による虚偽の中傷情報のマスコミへのリークも含まれます。私たちの仮定では、ロヴィンジャー氏が明白に問題提起した他の契約者―ヒラリー・クリントンの親友―が、ロヴィンジャー氏に対する長期的な攻撃の理由であり、それがきっと役割を果たしていたのでしょう」

ビグリー氏は、それがクリントンがらみの契約以上のものだったのだろうと考えており、こう続けた。
「ロヴィンジャー氏はうっかりディープ・ステートの秘密兵器―ステファン・ハルパー―にスポットライトを当てしまいました。それにトランプとロシアの共謀疑惑について、企てられた以上の真相が暴露される恐れがあったのです。つまり全てが罠だったという真相を」

ステファン・ハルパー氏

ハルパーのロシア当局者とのつながりが深刻な疑問を提起

ハルパーは長い経歴を持ち、複数の共和党政権と政府の仕事をしてきた。捉えどころのない73歳の教授は、経歴の中で最上位の政府関係者とのつながりを築いていた。それは学術活動だけでなく、情報機関のメンバーとの仕事を通じてのものだ。

それらの接触とハルパー氏がそれまでに収集していた情報は、状況から見て最終的にはトランプ陣営に対する捜査でFBIが利用するようになった。しかし、それはハルパー氏がケンブリッジ大学でケンブリッジ・インテリジェンス・セミナーを主催していた期間のことであり、同氏はそこで教授および政府コンサルタントから、トランプ陣営に対するFBIの情報提供者へと転換した。

2016年、ハルパー氏は、トランプ陣営で短い期間ボランティアをしていたカーター・ページ氏に対するFBIの捜査に不可欠な存在だった。ハルパー氏は最初、2016年7月に開かれた自身のセミナーでページ氏に接触した。ページ氏はすでにFBIの注目を受けていたが、ロシアに共感していると非難されており、米国とロシアの当局者間の関係を改善しようとしていた。ハルパー氏は2017年9月までページとの接触を続けた。

消息筋によればその期間に、FBIは外国情報監視裁判所(FISC)からページ氏をスパイするための令状を取得しようとしており、ハルパーを利用してページ氏の情報を収集していた。下院情報委員会のロシア報告書と、当ニュースサイトが入手した文書により判明したのは、ページ氏に対する令状のほとんどがイギリスの元スパイ、クリストファー・スティール氏がまとめた未確認の文書に著しく依存していたということであり、問題は現在も議会で捜査中だ。元MI6捜査官のスティール氏も、元MI6長官のリチャード・ディアラヴ氏のようにセミナーに関与していた多くの同様の人々とつながりがあった。

ハルパー氏は、ディアラヴ氏と共に2016年12月にケンブリッジ・インテリジェンス・セミナーを辞め、ロシアの影響力について懸念していると述べていた。ハルパー氏は当時記者に、「容認できないロシアの影響力」によるものだと話していた。

皮肉にもSaraACarter.comが入手した文書によると、ハルパー氏は幾度もロシアの情報当局幹部を招き、同氏の講座で共同で教えており、また新たな報道によれば、プーチン氏とつながりのある大手ロシア新興財閥から講座の資金としてお金を受け取っていた。

当ニュースサイトが入手した2012年と2015年の複数のシラバスによると、ハルパー氏はロシアの元情報長官であるウラジミール・トルブニコフ大将を招き、共同で自らのインテリジェンス講座を教えていたことが判明している。

(中略)

フィナンシャル・タイムズの消息筋によると、ディアラヴ氏は、「ロシアはハイレベルで機密の防衛と安全保障の話題についての議論や意見を、密かに舵取りするための申し分なく認定された基盤として、セミナーを利用しようとしているかもしれない」とも懸念していた。

ある元情報当局幹部はこう話した。「すべては巧妙なトリックだ。ハルパーは2012年にトルブニコフを引き入れた際、自らの招きでロシア側がすでにそこにいたことを十分に分かっていた。FBIはハルパーを利用してトランプ側近の情報をもっと得ようとしたが、ロシアと本当につながりを持っているのはハルパーのほうだ」

ロヴィンジャー氏は2016年、国防総省の幹部に問題提起し、調査費用としてハルパー氏に支払われた金額が道理に合わないと気づいた後に、ハルパー氏は請負業者としての仕事を大きく逸脱していると指摘した。ビグリー氏によるとロヴィンジャー氏は、ハルパー氏が請負業者として利用されているだけでなく、「連邦法に違反して」国防総省のために外交上の仕事を行っているという自らの懸念を強調した。

(中略)

ハルパーとジョージ・パパドポロス

ハルパー氏は2016年にFBIのためにページ氏をスパイしていただけでなく、トランプ陣営のもう1人のボランティアスタッフ、ジョージ・パパドポロス氏にも2016年9月に接触していた。パパドポロス氏を、調査報告書作成の契約で3,000ドル支払うといって引き付け、9月にロンドンに招いた。この時点までに、このトランプ陣営の若いスタッフはすでにロンドンに拠点を置くジョセフ・ミフスド教授と接触していた。同教授は基本的に、ロシアがヒラリー・クリントン氏に不利な情報を持っていると彼に知らせていた。ミスフド氏の役割にもまた議会は疑問符を付けている。

最終的にパパドポロス氏はロバート・モラー氏による捜査へと押しやられ、FBIに虚偽供述を行ったという1つ訴因の有罪を認めた。彼の妻、シモーナ・パパドポロス氏は、基本的にモラーの捜査チームからの脅しと資金不足のために、夫は有罪を認めたのだと語った。

先月下院情報委員会の非公開インタビューでの証言の後、シモーナ氏は議会に証言した内容を、「ジョージに関する限り、彼は同じ行動パターンに従って人と会い、それから突然(ハルパーが)ロシアと何かやっているか尋ねてきたのであり、これは今ではスパイだったことが判明しているハルパーにも当てはまることで、おそらく(彼女の夫がロンドンで会ったオーストラリア大使の)アレクサンダー・ダウナーにも当てはまる」ということだと語った。

ハルパーとマイケル・フリン

ページとパパドポロス以前に、元国防情報局長官のマイケル・フリン中将がいた。フリン氏は2014年2月にディアラヴ氏とハルパー氏の両名が主催した夕食会に招待されていた。

だがその当時フリン氏はすでに、オバマ政権とはきわどい関係にあり、アルカイダと過激主義者グループが壊滅させられたのか、あるいはまだ逃亡中なのかという同政権の話に大きな意見の相違があったことをめぐり、オバマ大統領ともCIAとも論争していた。数カ月後フリン氏は早期に辞職を強いられ、DIA長官を辞任した。

当時の事情を知る元情報機関幹部はこう話した。「フリンはオバマによって追い出されたので、彼がトランプ陣営に入った時にはオバマとクリントンにとって目の上のこぶになった。トランプに対する捜査はカーター・ページやジョージ・パパドポロスではなく、フリンから始まったものだ。フリンはすでにCIAとクリントンのターゲットリストに入っていた。そういった同じ面々が、絶対にフリンをホワイトハウスに入れたくなかったのであり、絶対にトランプを勝たせたくなかったのだ」

フリン氏のトランプ氏の下でのキャリアは、始まりと同じくらいすぐに終わりを迎えた。トランプの国家安全保障担当補佐官に就任して、27日後に辞職を強いられたのだ。フリン氏とセルゲイ・キスリャク元ロシア大使との間の機密の会話が、2017年1月にワシントン・ポストにリークされると、その後FBIからその会話について取調べを受けた。ジェイムズ・コミー元FIB長官によると、フリン氏を聴取した捜査官たちは彼が嘘をついているとは考えていなかったが、最終的にフリン氏は虚偽供述について有罪であることをロバート・モラー特別カウンセルに対して認めた。同氏はすでに弁護士費用に100万ドル(約1億1千万円)を費やしており、負債を賄うために自宅を売却している。消息筋によるとフリン氏の家族はモラーの捜査チームから脅迫を受けていた。

ハルパー氏がFBI捜査に関与し始めたのは、FBIが2016年7月31日にトランプ陣営に対する捜査を開始するよりもずっと前のことだった。その年のもっと前から彼はページ氏とパパドポロス氏についての情報をすでに提供していた。

そしてハルパーが、2014年2月のセミナーの夕食会で、ロシア人研究者のSvetlana Lokhova氏とフリン氏の間に懸念すべきやり取りがあったのを目撃したとFBIに伝えたのは、2016年のことだった。この疑惑―何の証拠もないが―はロンドンの新聞社にリークされ最終的に米国のマスコミでも取り上げられた。Lokhova氏は2017年5月にBBCに対して、その疑惑がマスコミで取り上げられているのを始めて見た時、冗談だと思ったと述べた。

ハルパー氏がフリン氏に対して主張した内容を知る数多くの消息筋は、それらは「全くの」虚偽であり、フリン氏とLokhova氏は夕食会で少しの間話しただけだったと述べた。夕食会の後で、Lokhova氏とフリン氏、そして彼の補佐官との間で交わされた複数のメールは一般的な性質のものであり、フリンは彼女がセミナーに持参していた1930年代の歴史的なハガキのコピーを求めていた。

元情報機関幹部はこう話した。
「だがそれが事実でないことなど問題ではなかった。ハルパーが疑惑を伝え、そういった嘘を繰り返しマスコミにリークした結果、すでにそれはできあがっていた」

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