<引用元:デイリー・シグナル 2018.8.20>
トランプ大統領は20日、政府の移民局職員の活動を称賛し、大統領によれば「犯罪を気にしない」とされる「国境開放(Open-Borders)過激主義者」を非難した。
移民税関執行局(ICE)と税関国境警備局(CBP)の2つの政府機関から、150名以上の職員と捜査員がホワイトハウスのイーストルームで行われたイベントに参加した。
トランプ氏はこう話した。「国境開放過激主義者の連合――つまり私にとっては犯罪を気にせず、犯罪が自分の身に降りかかれば気にするのにテレビで見る場合は気にしない人たちのことだが――は、米国の法執行機関に前代未聞の攻撃を行った」
またトランプ氏は同日、州知事、市長、郡高官に手紙を送り、ICEとCBPに対して全面的に支援と協力を約束するよう求めた。
トランプ政権は、いくつかの州、市、郡で行われている、地元の捜査当局が政府の移民局職員に協力することを禁じる聖域政策を批判してきた。
最近になって民主党議員の中には、国内全体で移民法を執行するICEの廃止を訴える左派の活動家に加わる人々も出ている。
トランプ氏はこう話した。「民主党幹部はICEを廃止する運動にまで着手している。言い換えれば彼らは米国の国境を廃止したいのだ。米国市民の前に外国の犯罪者を連れてくる政治家は誰でも、新しい仕事を見つけるべきだ」
またトランプ氏は、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事が最近距離を置き始めた、米国が「偉大であったことはない」という公でのコメントの話を持ち出した。
「ある政治家は我々の国が偉大であったことはないと堂々と言った。みなさんもそれを聞いただろう。それは政治生命の終わりということだと思う」トランプ氏がそう話すと会場に笑いが起こった。
トランプ氏は何名かの移民局員の業績について語り、数名を呼んで短く話をさせた。大統領はその局員たちに、自分が彼らの力になるつもりであり、国民の多くも味方だと話した。
トランプ氏はこう語った。「私が見た数字では、圧倒的な多数の、88パーセント、93パーセントが全部みなさんに味方している。注目をたくさん集めているのは少数のグループに過ぎない。彼らには勇気がないからだ。度胸もない。口先だけで大口をたたいているだけだ」
トランプ氏の話の前に行われたパネルディスカッションで、デイビッド・パーデュー上院議員(共和党、ジョージア州)は、ICEを廃止することは「海兵隊を廃止するようなもの」だと述べた。
またパーデュー氏は、南部国境の壁に対する予算を議会が承認すると予測していると述べた。
「それが果たせると楽観視している」と同氏は話した。
3名の下院民主党議員が先月、ICE廃止法案を提出した。カーステン・ギリブランド上院議員(民主党、ニューヨーク州)は、同局の廃止を訴えており、ニューヨーク市のビル・デブラシオ市長も同様だ。
しかし、ポリティコとモーニング・コンサルトによる世論調査では、ICE廃止を支持しているのは有権者の25パーセントしかいなかった。