<引用元:アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション 2018.8.10>ハーマン・ケイン氏による論説
私の言葉をよく聞いて欲しい。ドナルド・J・トランプは我々の生涯で最も黒人寄りの大統領となるだろう。
民主党は数十年間も黒人社会に対してリップサービスを行ってきたが、我々に何の貢献もしていない。付け込むだけで何の進展もないのだ。
一方トランプ大統領の政策は全米の黒人の生活に現実の、確かな変化をもたらしており、我々はその事に気づきつつある。
先週公開されたラスムセンによるレポートで判明したことだが、トランプ大統領に対する黒人の支持率が1年で29パーセントに倍増している。これは、大統領が経済に関する約束を果たし続け長年の懸案だった改革を実施しようと努める中、我々のコミュニティが大統領のことを最近見直し始めた証拠だ。
興味深いことにトランプ大統領が選挙で選ばれてわずか1週間後に、BET(ブラック・エンターテインメント・テレビジョン)創設者のロバート・L・ジョンソンは非常に単純でありながら意味深い考えを示した。ジョンソンはこう書いた。「黒人有権者として我々はなぜ、明らかに自分たちの投票権を制限し弱めている1つの党のとりこになっているという考えを、拒否すべきでないのだろうか?我々はむしろ、自分たちの投票権をどの党であれ最も自分たちのためになる党を支持し、選出するために使うべきだ」
今まさにその党とはトランプ大統領が主導する共和党のことだ。
どこを見てもその証拠は明白である。
4月に黒人の失業率は歴史的に低い6.6パーセントに下がり、その後6月には5.9パーセントを記録し史上初めて6パーセントを割り込んだ。
一方で労働者の賃金は2008年以来最高レベルに達し、トランプ政権は我々のコミュニティが、21世紀の経済で張り合って行くのに必要なスキルを確実に獲得できるようにするために全力を注いでいる。
民主党はこのような事実を黒人社会から隠蔽したいと思っている。トランプ大統領が、黒人の失業率が歴史的に低いことを一般教書演説中に絶賛した時、民主党が冷たく拍手を拒んだことを見るだけで、彼らの動機が分かる。彼らにとっては黒人が成功することよりトランプ大統領が失敗することのほうが大事なのだ。
だが現実として何百万人もの米国の黒人が今、トランプ大統領の下で前例のない豊かさとチャンスを経験している。またこの新たな経済環境は、政府への依存の低下、犯罪の低下、社会的一体性の増加、そして生活の質が総合的に向上することを意味している。
ありがたいことに、米国の黒人に対する大統領の展望は我々の経済復興に留まらない。それには超党派的な刑事司法改革イニシアティブも含まれており、大量投獄の間違いを正すことを目指している。黒人の若者は余りにも長い間、低レベルな麻薬犯罪のために未来を奪われてきた。
先週トランプ大統領は、共和党が上院で通過できるように期待を込めて民主党にも配慮した刑務所改革の妥協案を推薦した。法案は、ファースト・ステップ法案(First Step Act)というトランプ大統領の支持を受け5月に下院を通過した刑務所改革法案に、さらに4つの超党派的な量刑改革案を合わせたものとなる。
トランプ大統領は会議の席でこう話した。「私たちはファースト・ステップ法案を下院で通過させ、法律として成立させるために上院と取り組んでいる。成立できるだろうと思う」
妥協案ではファースト・ステップ法案に、大量投獄を終わらせ必須の最小刑罰を軽減するための新たな規定が追加される。
同様に重要な点として、ドナルド・トランプは景気の過熱と刑事司法改革によって米国の黒人に新たな希望を与えているだけではなく、過去の間違いを正してこれからの世代のためになる新しい機会を提供している。
あまりに長い間、我々は民主党に政治の駒として利用され見くびられてきた。民主党は選挙の度に我々の希望を食い物にし変化を約束してきた。しかし決して約束を果たさなかった。
数十年で初めて、我々は米国の黒人社会に本物の確かな変化が根付くのを目撃している。そして辛辣なトランプ嫌いの政治家に反対のことを言わせるのはお断りだ。民主党にとって最悪の悪夢とは、二度と彼らの空約束と偽の希望の犠牲者にならないエンパワーされた黒人社会だ。
ドナルド・トランプが全ての米国民のための大統領となると言ったのは、本気の言葉だった。現在の黒人社会がその約束の証だ。
(ハーマン・カインは全米レストラン協会の元CEOであり、元大統領候補。)