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司法省幹部は英国元スパイのロシア捜査への復帰を協議していた

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<引用元:ザ・ヒル 2018.8.9>ジョン・ソロモン氏寄稿

ブルース・オー氏

英国の元スパイ、クリストファー・スティールは、違反行為によってFBIのロシア捜査から外された数カ月後、ロッド・ローゼンスタイン司法副長官の部下である高官との間で、捜査へ復帰しロバート・モラー特別カウンセル(検察官)を手助けすることについて話し合っていた。

スティールは2017年8月6日、司法次官代理のブルース・オーに次のメールを送った。「都合のいい時に話したい。色々なことが起こっているが、局とモラーの仕事を再開するのにどれだけかかるのかと我々は苛立っている。手続きを早めるためにできる限りの手を尽くしてくれると助かる」

オーは話し合いが可能な時期を提案するメールを返信した。「クリス、連絡してくれてうれしいよ」

そのやり取り(その中の1つでスティールはロシア捜査に対する復帰を提案した)は、議会と司法省の捜査担当者の注意を引き付けた。そのうちの何名かは、ローゼンスタインの側近が実にスティールの捜査への復帰を、しかも正当な理由をつけて検討していたことに唖然としたと私に話した。

なにしろスティールは、ヒラリー・クリントンの選挙陣営と民主党全国委員会(DNC)のためにドナルド・トランプのロシアスキャンダルをかき集める仕事をしていた会社に雇われていた。それからマスコミに情報をリークしていたことが発覚して、2016年11月にFBIの情報提供者として働くには「不適格」とみなされた。

ロシア捜査は2016年の半ばに開始されたが、2017年の夏までには非常に大きな論争の的へと発展した。ジェフ・セッションズ司法長官は、過去にトランプ陣営に協力していたために事件を監督する立場から忌避した。オーの上司であるローゼンスタインが責任者となり、トランプ陣営とロシアが選挙を乗っ取るために共謀したかどうか、また大統領がその後FBIのジェームズ・コミー長官を解任したのが司法妨害であったかを捜査するために、特別カウンセルとしてモラーを任命した。

オーはオバマ時代から引き継がれたキャリア職員(訳注:被任命者ではない職業公務員)であり、スティールと頻繁に連絡を取っていたにもかかわらず直接ロシアの件に割り当てられてはいなかった。

ローゼンスタインとモラーの報道官は、彼らの上司がスティールの提案について知っていたか、あるいはモラーが引き継いでからスティールがロシア捜査にさらに協力していたかという質問に対して回答を拒否した。

それでも私に示された議会に対する手紙の中で、ローゼンスタインはオーのスティールとの活動については気づいていなかったと言明していた。ローゼンスタインはオーが「ロシア捜査には割り当てられておらず、指揮系統の中に入っていなかった」、「この件についてのオー氏の関与は私の認識にはなかった」と書いていた。

7日のコラムで書いたように、オーはスティールと60回以上連絡を取っており、そのほとんどがロシア捜査の開始から強化に至る2016年から2017年の間の事だった。またオーは、スティールがFBIに秘密の情報提供者としての関係を打ち切られてからも、スティールからFBIに情報を伝達する連絡役を務めた。

だがメールには、スティールをFBIと良好な関係に戻し、どうにかしてモラーを手助けさせようと明らかに取り組む様子がまず見て取れる。そして2017年7月にはその取り組みが真剣なアイディアとして浮上していたようだ。

スティールは2017年7月16日にオーにこう書いていた。「こんにちは。ブルース。先週昔の同僚に話をしたら、我々が局(訳注:FBI)との仕事へ復帰するのを妨げることはないと確約してくれたよ」

オーはこう返信した。「これを私の同僚に伝えるよ。ありがとう!」

1カ月後の2017年8月6日、メールは1度で、スティールはオーに対してモラーの名前を挙げたようだ。またスティールはロシア疑惑に役立つ新しい情報を持っていると示唆し、緊迫感を植え付けようとした。彼はこう書いた。「新しく、傷みやすい作戦の機会があるのでこの機会を逃したくない」

オーとスティールの間のメールや他のやり取りからは、最終的にどうなったかは分からない。だが複数の会話で仕事の復帰について話しており、「SC」という略語を使用していた。

例えば、スティールがFBIの仕事をしていたという実体を明らかにする最初の文書を議会が入手した時、クリントンに雇われてスキャンダルを追っていたスティールは、2017年10月26日にオーにこう返信していた。「これについてはとても憂慮している。人命が危険に晒されるかもしれない。明日この問題について他の(SC)の窓口にも連絡しよう」

捜査担当者は、「SC」は「special counsel(特別カウンセル)」を表すと考えているが、その後のメッセージがモラーについて言っているのか、それとも当時FBI弁護士だったリサ・ページのことを言っているのか確信はない。ページはロシア疑惑を担当しており、FBIで「special counsel 」という肩書を持っていた。

いずれにせよメールの文面からは、ロシア疑惑に対する情報提供者としての仕事への復帰がなかなか進まないことに、スティールがますます苛立っていた様子が分かる。

2017年11月18日にスティールはオーに次のメールを送った。「あなたが私に代わって彼らに伝えてくれた件について、SCの同僚から何も返事がないのだろうと推察している。我々にも彼らからの返事がない」

「これが残念だと言うのは控えめな表現だろう!彼らが真相に至ることができるよう手助けしようと、全てを投げ出しても関与しようとしてきた人たちがいるんだ」

スティールにとっての「真相」が何であろうと、新たに分かった真相(それは長い間議員たちに明かされなかった)は明確のようだ。つまりヒラリー・クリントンとDNCが、選挙でドナルド・トランプに勝つために政治的スキャンダルを見つけようとして雇った外国のスパイは、いなくなったとされていたずっと後も司法省とFBIの近くにいたということだ。

またそれは継続する捜査の整合性について、FBI、モラー、ローゼンスタイン、オーに対する多くの疑問を提起している。

(ジョン・ソロモンは受賞歴を持つ捜査ジャーナリストであり、長年の努力によって9月11日のテロ攻撃以前の米国とFBIのインテリジェンスの過ち、政府科学者による里子と退役軍人に対する薬物実験での悪用、また様々な政治腐敗が暴露されている。ザ・ヒルのビデオ担当執行副社長である。)

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