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好きでも嫌いでも、トランプのツイートが理解できない理由はない

投稿日:2019年7月17日

<引用元:タウンホール 2019.7.16>マーク・デイビス氏による寄稿

ニュースになっていない事柄から始めよう。ドナルド・トランプ大統領は、ウィリアム・F・バックリー・ジュニアや、チャールズ・クラウトハマーのようなやり方で保守主義を表現しない。トランプは外科医のメスより喧嘩のパンチを好む。このスタイルがまさしく彼が勝利した理由であるし、再選でもそれが顕著になる可能性がある。

2016年の主要なライバルに対してであろうと、就任以来続くメディアからの非難、あるいは毎日起こる特定の攻撃に対してであろうと、彼は箱にあるどんな道具でも掴んできた。単に敵対者に反対意見を言うためだけでなく、彼らを痛めつけ、彼らが再びそうすることをためらわせるために、だ。うまく行くこともあるし、うまく行かないこともある。だがそれが変わることはない。

一般に頭が良いと考えられる人にとっては、それが何が起きているかを把握しようとするのに重要な点となる。――大統領が夜明け前の奇襲投稿を仕掛ける時だけでなく、全く的外れな反応が返ってくる時であっても。

ドナルド・トランプにちょっと注目したことのある人なら、彼の話す内容にはレーザー光線のような集中と校庭でのからかいが入り混じっていることに誰もが気づいている。こうしたことから、「うそつきテッド」、「眠そうなジョー」、また「捕まらなかった人が好きだ」といったものが生じた。それは、マルコ・ルビオの身長、カーリー・フィオリーナの顔、またナンシー・ペロシの精神安定性を見下すような発言につながった。それを好きか嫌いか、我慢するか無視するかは自由だが、トランプが候補者から大統領になり4年が過ぎた後では、もうそれを見誤る言い訳はない。

我々はみな、会話を武器にする時代に生きていることを知っている。このテレビニュースの断片と口コミで広まる瞬間の時代に、誰もが最大限の効果を求めてデフコン1にまで急上昇する。トランプは、自分のやり方で、支持基盤を不快にさせることなく効果を最大に引き出す技をマスターしている。というのも、支持基盤は彼の喧嘩スタイルがそれだけのもの――スタイルであり、手法であり、主張する方法であることを知っているためだ。

「自分たちのいたところに帰れ」というツイッター攻撃のポイントは、「スクワッド」という優しいレッテルを現在満喫している女性議員の忠誠心を際立たせることだった。トランプの主張は、アレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員が、より大きな国益よりも不法移民のために戦いたいと考えているということであり、それにはイルハン・オマル下院議員がソマリア難民を重視し、ラシダ・タリーブ下院議員がパレスチナ人のルーツを持っていることについての付随する観測と、そうした特定のことから腹が立つほど冷笑に値すると彼が感じる米国に対する総合的な見方に至るまでの痕跡があるということだ。

彼が示唆したのは、不誠実な報道機関が金切り声を上げている国外追放のことではない。彼女たちはある人々のために戦っていると思うのだが、その人々の中で彼らの選んだ解決策を適用すれば、おそらくそうした方策が米国でどれほど望ましくないかが分かり、そうすればおそらく過ちに気づくだろう、という事だ。

これは古典的トランプ流だ。「スクワッド」はそれが分かっている。メディアも分かっている。トランプを非難するようせっつかれて苛立っている共和党員も分かっているのだ。

それでもまだ、我々は人種差別主義を訴える内省的な叫びに埋もれており、今回は彼も本当にダメージを受けたという分析もある。前者には根拠がなく、後者は単に間抜けなだけだ。

私は民主党が人種差別主義で問責を起こすと予測しているが、彼らにはそれしかないようだからだ。彼を破滅させると誓ったメディア文化からは、ましなものは期待できないだろう。だが、ニュース番組が「批判者はツイートを人種差別と呼んだ」(本当のことだ)と言おうか、あるいは「ツイートは人種差別だった」(悪意を持った読心術だ)と言おうかと口ごもる中で、そう信じる理由があるかどうかに対する注目は不十分だった。

全くない。これは全ての人種の支持者を愛し、全ての人種の批判者を追及する大統領だ。彼の戦いは政治、政策、そして中核的な信念が中心だ。彼を支持する人たちは、こうした特定の批判者が他国の出身であった(オマルだけに当てはまる)といういいかげんな主張については、あまり気にしないだろう。だが、2020年大統領の有望な候補者がひしめき、ある時はまとまりなく殺到する中で、左翼は明らかに、トランプが(クー・クラックス)クランや第三帝国と同類であるさらなる証拠として、この瞬間を選んだ。

全て無意味な雑音だ。

スクワッドのメンバーであるアヤンナ・プレスリー下院銀は、15日の記者会見で先頭を務め、トランプの戦術を「注意をそらすもの」と呼び、「餌に食いつく」ことをしないよう呼び掛けた。4人の女性があらん限りの怒りを詰め込んだ30分の無料テレビを放送することほど、壮大な餌に食いつく練習は考えられない。

彼女たちがスポットライトを浴びる中で、我々はプレスリーがトランプを単に「ホワイトハウスの居住者」と呼んで、大統領であることを認めるのを拒むのを聞いた。オマル議員は「彼の口から出るごみ」にたじろいだ。誰か私に、トランプが彼らに対してどれほどつらく当たったのかもう一度教えて欲しい。

左翼は彼をヒトラーと呼び、レイプしたと訴え、家族を非難する。彼は自分で選んだやり方で揺り戻すが、その怒りは自身の戦法のためだけに取っておかれる。泡立て、ゆすぎを繰り返す。気持ちが変わる人はいない。トランプはこのことで支持基盤を失うことはなく、民主党は新たな支持の波に気づかないだろう。両サイドの態度は、来年11月まで我々がかみしめることになるキャセロールへと焼き上げられるのだ。

大統領も彼を中傷する人も、慣れ親しんだ習慣からそらされることはないだろうから、その光景を目撃させられる我々全員は少なくとも何が起きていて、何が起きていないかを知るべきだ。この瞬間に、トランプは個人の分野でも公的な分野でも大きな効果を上げてきた戦略に訴えようとしているが、彼の敵も、やっとのことでせいぜいトランプは非合法であり、最悪でも人種差別主義の独裁者だと米国人に納得させようとして、最新の風車に槍で戦いを挑みながら、自分たちの落ち着ける場所に戻るのだ。

だが、注意を払っている人なら気づくように、見るべき目を持っているなら、トランプは人種によってではなく、自身の意図に反対する立場によってターゲットを選ぶ。彼の行く手を遮る人たちは、熱い千のツイートを受けることになるかもしれないし、その中には事実に関する小さな問題や下品な言葉も含まれる恐れがある。だがそれらが人種的敵意から生まれたという見解は、自暴自棄になった敵が作り上げたでっち上げだ。

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