<引用元:FOXニュース 2018.7.28> CKE レストラン CEO、アンディ・パズダー(Andy Puzder)氏による論説
トランプ大統領が中国との貿易戦争を始めたのではない。大統領は米国に対して中国が始めた貿易戦争を終わらせ、勝利しようとしている。大統領が盛んに指摘してきたように、中国は世界の貿易システムを長年損なってきており、米国ほど中国の不公正な行動の損害を受けた国はない。
中国に対する米国の貿易赤字は非常に大きく理解を超えるほどのものだ。2012年以来中国との貿易品における年間の赤字は、毎年3000億ドル(約33兆3千億円)を超えている。昨年は3755億ドル(約41兆6800億円)を超えた。今年に入って5カ月で1500億ドル(約16兆6千億円)を超えている。
このような不均衡の主要な原因は、中国が、米国製品を国内市場から締め出すように意図された差別的な貿易ルールと極めて高い輸入関税によって、米国の製造業者と食物生産者を長年ブロックしてきた事にある。
米国企業が中国企業と張り合えないからという事ではない。どちらかと言えば、中国が公平な条件で米国企業と競争を強いられる状況から、自国の産業と事業を保護するための措置を組織的に取っていることが原因だ。
中国政府は自国の企業に莫大な補助金を与えて、外国企業が中国で事業を行う余地を与えない。外国企業に不公平な規制を掛け、不誠実な安全衛生ルールによって輸入をブロックし、市場参入を阻止するための中国特有の基準を作り出している。
さらに中国は外国企業の技術を中国企業に移転することを強いて、特に米国企業から企業秘密を徹底的に略奪している。
(中国当局を除いて)これを否定する人は誰もいない。3月に超党派の議会諮問委員会である「米中経済安全保障委員会」は、「中国のテクノナショナリズム・ツールボックス(Technonationalism Toolbox)」と呼ばれる中国が貿易で行っている10の不正の手法リストを公開した。
このリストには中国が「戦略的部門での最先端の技術と知的財産を獲得するために、米国の輸出制限を迂回しようと直接的な取り組みを行っている」ことだけでなく、「米国の企業、大学、政府の至ることろで産業スパイ活動」を継続していることも含まれている。
中国による世界の貿易規範の破壊は同国の経済システムの不具合ではない。それが特性だ。
(By アンディ・パズダー)
(以下省略)