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ヒラリーメール捜査とロシア疑惑捜査はいかにして結びついたのか

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<引用元:ナショナル・レビュー 2018.5.23>アンドリュー・C・マッカーシー氏による論説

「クルーズが選挙戦から脱落した。クリントン対トランプの選挙戦になる。信じられない」

2016年5月4日の真夜中過ぎ、FBI弁護士のリサ・ページは、愛人でFBI対諜報捜査官のピーター・ストラックにメールを書いていた。それは、2016年の大統領選でのそれまでで最も驚愕すべき出来事についてであった。つまりドナルド・トランプが今や不可避の共和党候補者となって、民主党の旗手であるヒラリー・クリントンと対決するということだ。

選挙戦は整った・・・2大政党の候補者の間で行われるが、いずれもFBIの捜査対象だった。

驚きの反応を示し、ストラックが書いた言葉。我々が知る必要があるのはその言葉だけだ。その言葉がFBI幹部とオバマ政権の考えを反映していた。「もうMYEを本当に終わらせるよう、圧力が始まっている」

MYE。つまりMid-Year Exam(中間試験の意)という、FBIがヒラリー・クリントンのメール捜査に付けていたコードネームのことだ。

「確かにそうね」とページは返信した。念のために言っておくが、彼女はただのFBI弁護士ではない。彼女は捜査局のナンバー2であるアンドリュー・マッケイブ副長官の法律顧問であり、親友だった。

ページ氏とストラック捜査官の間の何千ものメッセージが、全てにおいて明らかであるなら、捜査局の幹部の考えについても明らかになる。

トランプを毛嫌いする中で、マスコミ・民主党複合体は、ストラックとページのメールを無視するよう諭してきた。FBI職員も、他の人たちと同様に自分たちの政治的な意見を持つ権利がある、と言って。また、トランプのことを忌まわしいと思ったとしても、それは国民の半分と全く違いはないのだと。

その見方は間違っている。彼らの政治的支持(それはいくつかの保守系メディアが誇張するほど左翼的ではないが)が何であれ、このFBI職員を観察することで、オバマ政権が2つの捜査をどのように見なしていたのかが分かる。ストラックとページはこれらの捜査で中心的な役割を果たしていた。Mid Year Exam とトランプ・ロシアのことだ。後者は最終的にコードネーム「クロスファイアー・ハリケーン」となった。

2つの捜査を区分化してはならない。FBIが、それらをリンクした不可分のものと見なしていたのは明白だ。つまり、トランプが予備選挙で勝利し、ホワイトハウスへの道が開けたということは、何よりもまずヒラリーの捜査を終了させなければならないということを意味していたのだ。

また、それを終了させるということは、5月4日までには、すでに分かっていたことだったからだ。つまり、起訴せずに終わらせるという意味であり、ヒラリーにホワイトハウスへの道が開かれるということだ。MYEに決着をつけることが、ドナルド・トランプを止めるには不可欠であるというのが、FBI、オバマの司法省、オバマ主導の情報機関、そしてオバマのホワイトハウスが計算していたことだった。

トランプが候補者選挙に勝ったので、クリントン氏に覆いかぶさる重罪容疑の雲を取り除かなければならないという圧力があった。

クリントンのメール事件を、独立して蓄積された形で分析するというのはよくある間違いだ。私自身もやってしまった。結局のところ、ドナルド・トランプと無関係な理由があり、結果を説明してくれているのだ。つまり、オバマはクリントンが安全でないメールシステムを使用していたことに関与していた。オバマはクリントンを推薦した。オバマの司法省の多くの高官は、自分たち持つ誰もが欲しがる地位をヒラリー・クリントン政権で保持し、あるいは向上さえさせようと戦っていた。そしてオバマの司法省は過度に政治的であり、クリントンが民主党候補者だった、ということだ。

だが、クリントンの捜査は完全に独立して行われたのではない。ドナルド・トランプが共和党の候補者選挙を駆け上がっているという背景で、また同じように重要な点としては、オバマ政権がトランプ陣営をロシア政府の手先と見なすと判断したという背景で行われたのだ。

都合が良いことに、ストラックとページのメールが交わされたのは「春の終わり頃」と呼んでも良い時期だった。昨日のコラムで述べたように、「春の終わり頃」とはオバマ政権の元当局者が、下院情報委員会の質問に回答した曖昧な時期のことだ。その質問とは、当時のFBI長官であったジェームズ・コミーが、大統領の国家安全保障会議にカーター・ページについて報告したのがいつだったかというものだ。トランプ政権で目立たないアドバイザーだったページのことを、オバマ政権はロシアの秘密の工作員ではないかと疑っていたが、その根拠は薄弱なものだということが判明している。

では・・・これを検討してみよう。

5月4日までに、オバマ政権はすでに、トランプ陣営がロシアの秘密工作に加担しており、阻止しなければならないと結論付けていた。つまり少なくとも、トランプとロシアという筋書きが、共和党候補者に政治的なダメージを与え得ることを正当化していた。

同時に、MYEがまだ正式には「終了」しておらず、(クリントン自身を含む)重要証人の聴取が行われておらず、(クリントンのメールが保管され吟味されるのに使用されたノート型コンピューターを含む)必要不可欠な証拠をFBIがまだ入手していないというのに、コミー長官と側近はすでに2カ月後の演説の草案を作成して、その中で起訴しないことを推奨し無罪だとしている。

また周知のとおり、不正に手が加えられる。ストラックとページのメールが示しているのは、クリントンの聴取の予定を決めるように求める圧力が、事件を終了せよとの命令に基づいており、捜査目的のために彼女が話すことをよく検討せよという命令に基づくものではないということだ。クリントンは、共謀者を弁護士として聴取に同席することを許されている。連邦法と職業倫理規範、そして初歩的な捜査慣例に違反するものだ。それは、誰もその聴取を真剣な法執行行為と見なしていないからこそに他ならない。

6月の終わりごろ、ロレッタ・リンチ司法長官が、クリントン元大統領とアリゾナの滑走路で恥ずべき会談を行ったことがスキャンダルとなると、FBIが推薦することは何でも受け入れるつもりであると発表することで、ダメージを軽減しようと試みる。リサ・ぺージは、ピーター・ストラックに意地悪くこのようなメールを送っている。「まさしく勇気あるプロフィールね。彼女は起訴が提示されないと知っているのだから」

それは7月1日のことだった。まさにその翌日、FBIはクリントン氏に見せかけだけの聴取を行う。3日後の7月5日(独立記念日後の最初の勤務日)、コミーはそれを発表するための記者会見を開く。いうまでもないが、起訴は提示されない。

これを達成するために、彼はクリントンが違反した機密情報規則を効果的に塗り替えている。つまり、彼女が破棄した何万という公式な政府活動のメールにほとんど触れることなく、入念な説明なしにFBIは妨害の証拠を発見できないと主張し、終わったばかりの聴取に触れることを省略している。何よりも彼女はその聴取で、機密文書のマークの意味するところについて、知らないふりをして見せたというのに。

その同じ日に、ローマのFBI随行員はロンドンを訪れ、クリストファー・スティールと面談した。スティールはすでに、自らのセンセーショナルな文書の内容を捜査局に渡し始めていた。そして、CIAのジョン・ブレナン長官と英国諜報機関の協力を受け、FBIは7月11日にロンドンで、カーター・ページに対してスパイ―長年のCIA情報源―を仕掛けようとする。ページはモスクワから到着したばかりである。

バックミラー越しにMYEを終わらせるという圧力を受けながら、ヒラリー・クリントンはドナルド・トランプを打ち破る当確者であるように思われた。9月半ばまでに、リサ・ページはマッケイブ副長官のオフィスでの会議で、同様の話をしていた。だが、ストラックはリスク分散を図っていた。「(トランプが)選挙に勝つはずはない。しかし、我々はその危険を負うことはできない。40前に死ぬというような有り得ない出来事に備えて、保険をかけておくようなものだ」と。

やがて選挙運動が終わりに近づく頃、FBIとオバマの司法省はFISA裁判所の玄関口に来ていた。カーター・ページに対する監視令状を取得したが、実質それはスティール文書の主張に基づいており、その文書は裏付けのない、クリントン陣営のライバル調査による、長ったらしいものだった。一方FBI・CIAのスパイはジョージ・パパドポロスの所に送り込まれ、サム・クロヴィス共同部長からトランプ陣営での役職を求める事までやっていた。

あるいは読者は、これらの事は無関係だと考えるかもしれないが・・・

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