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トランプ陣営は「はめられた」のか?

投稿日:2018年5月23日

<引用元:ウォールストリート・ジャーナル 2018.5.17

WSJ紙論説委員 キンバリー・A・ストラッセル(Kimberley A. Strassel)氏による論説

下院情報委員会のデビン・ニューネス委員長は、15日に「Fox & Friends」に出演し、FBIによるトランプ・ロシア捜査に関する文書の確認を要求する動機について、非常に大きなヒントとなりそうな発言を行った。ニューネス氏は司会者にこう話した。「選挙陣営が何らかの形ではめられていたとすれば、問題になると思う」と。

あるいは控えめな表現かもしれない。ニューネス氏による召喚は司法省からまだ突っぱねられているが、彼の努力によって今週、驚くべきことにFBIがトランプ陣営を本当にスパイしていたことが認められた。これは17日にニューヨーク・タイムズの釈明という形で出たものであり、政府の「当局者」は捜査局が「少なくとも1人の」情報提供者を利用して、カーター・ページ氏とジョージ・パパドポロス氏の2人をスパイしていたということだった。NYタイムズはこのショッキングな事実を、その他の点では高潔な捜査局の輝かしいプロフィールの真ん中に滑り込ませ、些細な事として片づけた。

しかし、ここでは他にも明かされた内容があり、ニューネス氏の「はめられた」というコメントは、ある方向を示すものだ。結論に至るには、FBIの行動以上の出来事について広く検討する必要がある。

2016年のトランプ・ロシアの物語を、2つの並行した糸にたとえて考えてみる。1つは政治であり、もう1つは法執行機関だ。政治的側面には、フュージョンGPS、ヒラリー・クリントン陣営、そしてオバマ政権幹部があり、その全てがドナルド・トランプを打ち破ることに焦点を当てていた。法執行機関の糸にはFBIが含まれる。トランプを捜査するのにどのような手法と証拠を利用したかということだ。2つの糸はある点で交わる。そして重大な疑問は、それがどれほど早い時期に起きていたのか、ということだ。

しかしながら、おそらく両方の発端となったであろう事が何かと言えば、下院情報委員会が最近出したロシア報告書を少し見渡してみれば、そこに答えが書いてある。2016年の「春の終わり頃」、当時のFBI長官ジェームズ・コミー氏はホワイトハウスの「国家安全保障会議の主要メンバー」に、FBIがトランプ陣営について対諜報活動上の懸念を持っていると報告した。カーター・ページが陣営アドバイザーとして発表されたのは3月21日であり、ポール・マナフォートが陣営に入ったのは3月29日だった。報告で言及されたのはこの両名のことのようだ。2人ともこれまでに、法執行機関の捜査対象となったことがあったからだ。だがここで重要なことがある。この報告でコミー氏は、公式にチーム・オバマ上層部の政治的策士たちに、捜査局がドナルド・トランプとロシアに関心を寄せていると知らせたということだ。このような党派的な時にそれほど重大な情報を得て、何が起こるか想像してみて欲しい。

また分かっていることは何だろうか?4月のある時点で、法律事務所パーキンス・クーイは(クリントン陣営の代わりに)フュージョンGPSを雇い、フュージョン社はトランプとロシアの関係に注意を向けた。有能なワシントンの策士なら誰でも、ライバル候補者に対する致命的なオクトーバー・サプライズを起こすように煽るものだ。本格的なFBI捜査を引き起こすであろう、トランプ・ロシア共謀を描き出すこと以上に、衝撃的なことが他にあるだろうか?

フュージョン社は、少なくともある意味でそのプロジェクトをこなし、大成功を収めたということを私たちはすでに知っている。英国の元スパイ、クリストファー・スティールを雇ってあの悪名高い文書をまとめさせたのだ。7月に、スティール氏は特定の2人のトランプ陣営メンバーに対して、壮大な陰謀説を突きつけるメモを書いた。2人とはマナフォート氏とページ氏だ。両者に対してすでに嫌疑を抱いていたFBIにとって、そのような疑惑は大いに説明がつくものとなった可能性がある。そうではないだろうか?つまり、FBIがそれらを見たならば、ということだ。ところが、クリントン氏にとって幸いだったことに、7月には、スティール氏が自らの経歴を巧みに利用して、この政治的なライバル候補調査の内容をFBIに持っていくのが、安全保障上の急務だとフュージョン社のチームが判断したのだった。

ニューネス氏の委員会が捜査していると思われる疑問は、チーム・トランプに嫌疑をかけたのが、2016年の春、夏、あるいは秋の ―あったとして― 他のどの時点に画策されたのかということだ。保守派の報道では興味深い話が出ており、ページ氏とパパドポロス氏に対して、春から奇妙な招待と会談が設定されていたという。その全ては英国から来たものだ。一方では、その国はつながりの深いスティール氏の母国であり、彼が仕事の依頼を受けていた政治的当事者が関わっていたということになりそうだ。他方では、司法省は両者をスパイしていたことを認めており、政府が関わっていたということになりそうだ。あるいはことによると・・・その両方かもしれない。

それでタイミングの話に戻ることになる。スティール氏がFBIに行って文書のことを話したのが7月初めだということは、以前から知られている。またそれは、知る限り2本の糸が最初に交差した時点だ。だが、ページ氏とパパドポロス氏に関わる、それらの英国のやり取りの異質性とタイミングを考えてみれば、また、その手はずを整えることに関わった一部の人物の経歴を考慮すると、2つの糸は誰もが認めているよりも早期に合流していたのではないかと思う向きもあるだろう。情報委員会の召喚には、このすべてを整理するねらいがある。糸を引いていたのは誰であり、その目標は何だったのか?情報か?あるいは罠か?

答えがどうであれ ―つまり、率直なものであろうと、政治的なごまかしが関わるものであろうと― 議会と国民には知る権利がある。また司法省は、友好的なマスコミに「極秘」の情報源の詳細を喜んでリークしている以上、正式に選挙で選ばれた議会メンバーに公開しないとすればそのことに弁解のしようもない。

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