4月26日に国務長官に就任したマイク・ポンペオ氏は29日、ABCのインタビュー番組に出演し、北朝鮮と非核化の交渉を行う見込みは現実的なものだとの見方を示した。その一方で、1カ月前に金正恩氏と極秘会談を行ったポンペオ氏は、過去の失敗を踏まえ、言葉の上での約束ではなく「行動」を期待していることを強調した。
またポンペオ氏はこう話した。「最終的に協議がどのように進展するかは誰にも分からない」「やるべき事はたくさんあるが、トランプ大統領のおかげで出来上がった状況が、このような機会をもたらしたということに大きな期待を持っている」
後にホワイトハウスの国家安全保障担当補佐官のジョン・ボルトン氏は、「Fox News Sunday」のインタビューで、トランプ政権がキム(金正恩)氏の巧妙な話について懐疑的な見方を取るべきだとしていることを繰り返し述べた。
ボルトン氏はこう話した。「トランプ政権には、これから起ころうとすることに夢想的な人は誰もいない」
Foxニュース司会者、クリス・ウォレス氏に促され、ボルトン氏はこう続けた。「これまで北朝鮮からは、同じような話を聞かされてきた。だから楽観的に機会を追い求める一方で、具体的な証拠を目にするまでは巧みな言葉に対して懐疑的であるべきだ」
(中略)
(ABCの)カール氏が、北朝鮮の指導者の話が信用できるかと尋ねると、ポンペオ氏は、米政権が「言葉通りに受け取るつもりはない」と答えた。
国務長官は、「動きと行動を期待している」「そのような時になるまで、それが達成できるまで、大統領は圧力を維持するつもりであることを非常に明確にしている」と話した。
カール氏がさらに念を押すと、ポンペオ氏は「米政権は注視している」と述べた。
ポンペオ氏はこう話した。「過去のことは承知だ。リスクのことは分かっている」「全く異なるやり方をするつもりだ。これまでに行われたのとは異なる方法で交渉する。そういった段階を要求するつもりだ。不可逆という言葉を使うつもりであることを強調したい。非核化が達成されることを示すような段階を要求する」
また次のように話した。「約束をしようというのではない。言葉通りに受け取るつもりはない。動きと行動を期待している」