<引用元:ワシントン・フリービーコン 2018.1.16>
米国国土安全保障省のキルステン・ニールセン長官は16日、連邦議会で証言し、ドナルド・トランプ大統領は「荒っぽい言葉」を使用していたが、アフリカの国を指して特に「s–hole」という言葉は使用されていなかったと述べた。
パトリック・リーヒ上院議員(民主党・バーモント州)は、大統領執務室で行われた2党会議でトランプ氏が述べたと報道されている言葉は、歴代大統領から聞いたことのある中で最も人種差別的なものの1つだと述べた。
リーヒ氏は、その会議に出席していたニールセン氏に、そのような発言か類似の発言を聞いたかどうか尋ねた。
ニールセン氏は「その言葉が使われたのを聞いていません」と述べた。
リーヒ氏は、「それは問題ではありません。特定の国のことを言うのに似たような言葉を使っていたでしょうか?」と質問した。
ニールセン氏は、「対話は非常に白熱していました。大統領が荒っぽい言葉を使っていたことに異議はありません。他の出席者も荒っぽい言葉を使っていました」と答えた。
ニールセン氏はさらに、論争の背景にはトランプ氏がメリットベース(能力に基づく)の移民制度に移行したいという要望があったと述べた。
リーヒ氏は「特定の国を指して卑語と見なされるような言葉を使っていましたか?」と質問した。
「大統領は、他の出席者と同様、概して荒っぽい言葉を使っていました」とニールセン氏は答えた。
先週11日にトランプ氏が発言したと報道された内容をめぐる議論は、議会がまた予算をめぐる対決に直面する中、今週にまで長引いている。 ディック・ダービン上院議員(民主党・イリノイ州)はトランプ氏が発言したと述べ、リンゼー・グラム上院議員(共和党・サウルカロライナ州)はこれについて直接トランプ氏と向き合ったと伝えられている。デイビッド・パーデュー上院議員(共和党・ジョージア州)とトム・コットン上院議員(共和党・アーカンソー州)は、大統領を擁護し、発言と意図が正しく報道されていないと述べた。
トランプ氏も発言を否定し、人種差別主義者であるとする非難を退けている。