<引用元:デイリー・シグナル 2023.5.15>
ジョン・ダーラム特別検察官は、15日に公開された報告書の中で、2016年の大統領選勝利のためにドナルド・トランプがロシアと共謀したとする疑惑における司法省とFBIの捜査を非難した。
「我々は、(FBI作戦)クロスファイアー・ハリケーンと関連するインテリジェンス活動の再調査に基づき、(司法)省とFBIがこの報告書に記述した特定の出来事と活動と関連して、法律の厳守を維持できなかったと結論付けた」とダーラムの報告書はしており、FOXニュースが最初に報じた。
クロスファイアー・ハリケーンは、トランプとロシアに対するFBI捜査の名前であり2016年の選挙運動中に開始され、その後トランプが大統領になった後は、元FBI長官のロバート・モラー特別検察官が引き継いだ。モラー捜査チームは、トランプやトランプ陣営とロシアの間に陰謀や共謀の証拠はなかったと結論付けた。
トランプ政権2番目の司法長官だったウィリアム・バーが、トランプに対する捜査がどのように展開されたかを調査するためにダーラム―コネチカット州の熟練連邦検察官―を任命した。2020年終わりにバー長官は、ダーラムを特別検察官に任命した。
しかしながら特別検察官の報告書では、「司法省とFBIが、防諜活動の実行において適切な運営と説明責任を確保するために現在定めている、指針や方針に大規模な変更を推奨しない」。
ダーラム報告書は次の指摘をしている。
「分析に関する厳密さの欠如、明白な確証バイアス、そして政敵の関係者からの情報に依存しようという過度に積極的な意志のために、米国の政治陣営と外国の政権との間の共謀や陰謀の疑惑を追及する際に、捜査官が適切に別の仮説を考慮することができず、適切な客観性や自制なしに行動することになったことをFBIと(司法)省が継続して認識する必要性」
司法省のマイケル・ホロウィッツ監察官は以前、2019年に出した報告書でロシア捜査に多数の問題を発見した。
新たな報告書は、後知恵であることを認めながらも、問題は捜査官にとって明白だったはずだとしている。
「後知恵ではさらに、ほとんどが明白だと認識していたが、その時点でもこのほとんどが明白だったようだ」とダーラム報告書はしている。「よって我々は、不十分な点を特定し、政府の最も慎重に扱うべき職務の遂行を向上させるために、過去の行為を検証することが重要である」。
報告書は、捜査の手掛かりが、民主党がスポンサーとなったトランプに対する政敵調査に基づいていたと指摘している。
(以下略)