<引用元:FOXニュース 2022.5.22>
政治討論番組出演者がバイデン政権の粉ミルク不足への対応不備で意見一致
ABCの政治討論番組「This Week」の出演者は22日、米国の粉ミルク危機の直接的な責任はジョー・バイデンにあるとし、テリー・モラン米国上級特派員は「責任は大統領執務室にある」と述べた。
ゲスト司会者のマーサ・ラダッツは、粉ミルク不足の話題を持ち出した際に政権の主張に対して批判的な様子で、「ホワイトハウスは何カ月もこれに取り組んできたと述べたが、その様な危機的事態に至った時点以来そうした様子はなかった」と述べた。
「確かにそうだ」とモランは同意し、「粉ミルク問題は米国人にとって衝撃的なことだ。本当に。その政治的波及は深刻だ。これは我が国ではあり得ないことだ。赤ちゃんが死の危険に瀕しているなんて。つまり、これがあと数週間続くならこのためにこの国で誰かが亡くなる恐れがある」と述べた。
モランはさらにホワイトハウスを名指しで非難し、「バイデン政権は2月にはそれについて知っていた。その後何が起きたとしても、調査の結果どう判断したとしても、責任は大統領執務室にある」と述べた。
「なぜFDAの誰かが(ホワイトハウス)首席補佐官に連絡して、『いいですか、我々はこの粉ミルク工場を閉鎖しなければなりませんでした』と言わなかったのか私には分かりません」と彼は付け加えた。
「効率と利益最大化のために全く余裕がない米国の経済と米国の企業の性質のせいで、1つの要素を取り除くとシステムが崩壊する」とモランは続けた。
ラダッツはアトランティック誌のケイトリン・ディカーソンに政治的波及について質問した。
ディカーソンは「粉ミルクを必要としている赤ちゃんにとっての具体的な危険と、このことを忘れることのない家族が感情面で被る痛手」について語ってから、バイデン政権とトランプ政権の無能さを比較した。
「トランプ政権に対する最大の不満の1つは、混沌としていて組織立っていなかったなかったことであり、それであちらこちらに焦点があったために事態が収拾されず、忘れ去れたことです。これは無秩序のようであり、非常に重要な事が見逃されたようです」と彼女は述べた。
ラダッツはそれから、有権者もバイデン・トランプの比較を行っていると述べたディスパッチ誌のサラ・イスガーの意見を聞いた。
「現在、例えば共和党予備選挙投票者についてフォーカスグループが開かれていますが、彼らに経済について―実際何についてでもいいのですが―質問すると、返ってくるのはドナルド・トランプの時代のほうが状況は良かったという話です」とイスガーは述べてから、彼らの反応を別の言葉で言い換えた。「我々は本当になぜなのかわかりません。我々は、もしかすると本能的に、彼がツイッターにいた時がどんな様子だったかをあまり覚えていませんが、これは―これは明らかに悪くなっています」
ドイツのラムシュタイン空軍基地からの粉ミルク第一便は、22日に米空軍経由でインディアナ州に到着する予定であり、追加も来週にかけて到着の予定だ。